今日はゆずの4枚目のアルバムを紹介したいと思います。

僕は邦楽だと、男性ボーカルは女性に比べるとそれほど聴かないんですが、

そんな中、数少ない好きな邦楽男性アーティストがゆずですね。

そしてゆずのアルバムではこれが一番すきかなぁ。


アルバムは、のどかなカントリー調の「ぼくの漫画の主人公」からスタート。

これは自分の外見や性格にコンプレックスをもった主人公が、せめて自分の描く漫画の中だけでも

自分の理想や憧れの人間を登場させる、というちょっぴり内向的な少年が登場するナンバー。


他にも、付き合う時間が長くなるにつれ、ときめきが減ってくる寂しさを描いた「みぞれ雪」、

失敗しても、あきらめないことの大切さを歌った力強い「アゲイン2」、

自分らしく生きていくことを高らかにうたった「3カウント」、切ない歌声が印象的な

「季節はずれ」、大切な恋人の存在の大きさを歌ったシンプルな「無力」など、飾り気のない等身大な

彼らの魅力たっぷりの曲が揃っています。


そして前向きで爽やかな楽曲が多い中、彼らなりのこだわりのある曲も多々見られるのが特徴。

まず、ハーモニカの悲しげな音色ではじまるフォークソング「ぼやき列車」。

これは、変わり映えもせず、空虚な生活をする若者の心情を歌っています。それでもそんな生活を

なんとか変えたいと思いながら、うまくいかない…という気持ちや、「不幸せじゃ

ないけど、決して幸せでもない」という現状をうまく表現していて、すごく共感できます。


また「直径5mm」ではロックサウンドに乗せて、立ち止まってばかりいる自分を変えようとするナンバー。

そして「ほんの一時間前」はなかなか個性的。ほとんど「語り」のような詞で、時間の移り変わりの速さや

無常さと、この世に生きる人間のクールさ、周りの人への無関心さを絡めて歌った

「世に物申す!」的な作品。


さらに「GO★GO!!サウナ」は、そのまま、サウナ大好き~ドキドキということだけを歌った、元気で

ファンキー、そしてオバカさ満点なロックナンバー。二人も大笑いしながら楽しそうに歌ってる

のが面白いです。あんまり意味のない曲だけどアルバムでかなり好きな曲かも。


そしてラストの「ユーモラス」は一番好きですね。

この曲では、「仕事したり、人と関わって生きていると悩んだり立ち止まってしまったりすることもあるけど、

そこで諦めて閉じこもってしまうのでなく、ちょっと発想を変えて、気楽な気持ちで

事に臨んだりしたら、意外とうまくいく!」ということを歌っているのですが、

これはよくわかりますね。


何をするにしても、あまり深く考えすぎずに、ユーモアを持って

柔軟な考え方でやる人が、ひょこっと勝利を収めたりすることありますからね。

そういうことを思い出させてくれるナンバー。キャンプファイヤーかなんかで

ギターをジャカジャカ鳴らしながら歌うのが似合いそうな明るいフォークソングナンバーです。


ちょっぴり社会派の歌あり、無条件に楽しいものあり、わいわいと歌える歌あり、

ホロリと来る歌あり、とシンプルながらも硬軟織り交ぜて、充実した世界を

見せてくれるアルバムになっていました。オススメです。

ゆず, 北川悠仁, 寺岡呼人, 岩沢厚治
ユズモア