今日は久しぶりに相川七瀬の曲を聴いていました。

相川さんの楽曲に関しては、彼女の全盛期だった8~10年くらい前が、自分の学生時代と重なることもあって、昨日紹介したミスチルのアルバムもそうなんですが、聴くと当時の思い出がよみがえってきて、

すごく懐かしい気分になるんですね。このアルバムは彼女のデビュー曲「夢見る少女じゃいられない」から

98年の11thシングル「Lovin'you」までのシングルを含む全16曲(ただ、16曲目で終わりと思いきや、しばしの空白の後、なんと24曲目というところに隠しトラックとして12thシングル「COSMIC LOVE」のアコースティックヴァージョンが入ってる)の初期ベスト盤となってます。


アルバムは「夢見る少女じゃいられない」からスタート。織田哲郎の手による歌謡ロックバリバリの

サウンドが懐かしさを漂わせますね。この曲が出たのは10年半前ですが、当時は小室サウンドが時代を席巻し、一方でミスチルを筆頭としたバンドサウンド隆盛の時期に、この80年代風の、アン・ルイスみたいな楽曲はインパクト大でした。


それから、優柔不断な弱い男に三行半を突きつける「バイバイ。」、男らしい態度を恋人に求める

「LIKE A HARD RAIN」、退屈な毎日から抜け出したいと歌う「BREAK OUT!」など、

初期は強がった女の子の気持ちを、ハードロック風のサウンドに

乗せて歌う曲が特徴です。ルックスも不良っぽいイメージを打ち出してましたよね。

ルックスはたぶんアイドル並みに可愛かったはずなんだけど、ロック=不良ということの

イメージ戦略というか。


そんな中、初めてシングルで、少し弱い、切ない女の子の心情を歌ったのが「恋心」。

この曲はデビュー前から、彼女と織田哲郎の間で温めていた曲だったというエピソードを

聞いたことがあります。終わりかけの愛の前で戸惑う恋人同士の姿を歌ったナンバーですが、

いつもの押せ押せムードの歌い方じゃなく、噛み締めるように歌う相川さんのボーカルも

新鮮でした。

また、このベスト盤にはボートラで、アコースティックギターとパーカッションをメインに置いた、

同曲のAcoustic Versionもあるんですが、こちらは

曲の切なさを寄り引き立たせる感じで、なかなか秀逸です。


他にもお決まりの歌謡ロックではなく、スケールの大きなアメリカン・ロックに挑戦した

爽やかな「Sweet Emotion」、彼女自身の作詞による、別れた人への未練を

断ち切ろうともがく切ない心情を歌ったポップス「鳥になれたら」、PUFFYの由美との友情を

元に詞をイメージしたという「彼女と私の事情」など一度聴いたら耳から離れない、

キャッチーなサウンドが並んでます。


ただ、このベストしかもってない僕がいうのもなんですけど、彼女ってデビュー時の

印象を悪い意味で長く引きずり続けたのか、驚くほど楽曲に幅がないんですよね。

「BREAK OUT!」や「トラブルメイカー」みたいなゴリゴリの歌謡ロックで行くか、

歌謡ロックサウンドだけど、若干ひいたボーカルの「Lovin'you」とか「恋心」路線かみたいな感じで。

そのどちらかの路線の曲がほとんどです。

たまに「バイバイ。」みたいなクールなノリのロックもあるけど、圧倒的に歌謡ロックがメインだし。

もうちょっとロック以外のビートなりサウンドに果敢に挑戦してたら面白かったかも。

そういう意味では珍しく明るいメジャーコードの、マーチ風な「今でも…。」とか、ロック+ダンスミュージックといった趣の「Bad Girls」は、彼女の中では割と異色な感じな気がして結構好きですね。


まぁ、このベストのあとは初期の織田サウンドからの脱却をはかっていて、今も地道に活動中だけど、

いかんせん大ヒットしていた当時に比べると、影が薄いのが寂しい気もしますが。。。

大人になって、歌える歌の幅も広がってるだろうし、まだまだ頑張って欲しいアーティストの一人です。

相川七瀬, 織田哲郎
ID(アイディー)