今日はMr. Childrenの5thフルアルバム「BOLERO」を紹介します。
もう9年前の作品になります。懐かしいなぁ。ジャケットも好きです。
さてさて、僕はわりとミスチルって好きで、特に青い初期の作品とか、そこから一歩成長してきた
この時期の作品は聴きやすくて特に好きですね。逆に、昨年出た「I
U」なんかは、
ポップな部分もあるんだけど、なんかまたやや難しい方向に向かってる気がして、イマイチ
のめりこめないので、ちょうど中期っていわれるこの「BOLERO」あたりはほどよいバランス具合だと思いますね。
アルバムは壮大なインスト「prologue」から始まり、それにつながる形で「Everything(It's you)」へと
つながっていきます。この詞は、いろんな人の支えの中でなんとか生きている現状の中で、
唯一自分の手で守れるべき存在(恋人)を見つけたという大きなテーマの曲。この曲聴いてた当時は
自分は大学生だったのですが、この、自分が何をしたいのか見つけられない迷いの気持ちとか、
大切な愛を見つけた喜びとか、すごくリアルで共感できるなぁと思ったものです。
他には病んだ現代の人間社会を嘆き、未来や過去に思いを馳せるロックチューン、「タイムマシーンに乗って」、お金や、資本主義至上主義の風潮を憂うハイテンションなビートの「傘の下の君に告ぐ」とミスチルらしいシニカルな詞も見られます。
そんななか一番好きな曲が「【es】~Theme of es~」。これは人は誰しも弱い部分を持っていることを
認めたうえで、そんな自分や他者を愛して、人間らしく生きていこうという
前向きなメッセージが込められたナンバーになっています。
他にも恋愛の駆け引きを描いたポップナンバー「シーソーゲーム~勇敢な恋の歌~」、
空虚な毎日にうんざりして、見えない明日に向かってもがく姿を描いた「ALIVE」、
そして、援交する女子高生や、仕事人間のサラリーマン、果ては、売れ線狙いの
無個性なポップソングだらけのヒットチャートにまで怒りの矛先を向けた強烈なロックチューン
「everybody goes~秩序のない現代にドロップキック~」など、インパクトの強い曲が
並んでます。どっちかっていうと幸せな曲よりも、怒ってたり憂いている詞が
多いですね。
そんな強烈な個性をもった曲たちをラストで中和するのが、名曲「Tomorrow never Knows」。
これは優しいピアノのイントロから始まるサウンドとは対照的に、「過ぎていく時間の中で、人は誰かを裏切ったり、大切なことすら忘れたりしていくものだけれども、それに対していちいち立ち止まっていられない。人のためではなく、自分のために生きていく」ということを歌ったクールなナンバー。なんだか自己中心的にも思えるけれども、これ位強くないと世の中は渡っていけないという部分も確かにあるので、この曲を聴くたびに考えさせられる詞です。「優しさだけじゃ生きられない」という詞はホントに納得させられます。
こうして詞を読み返してみると、学生時代には、おぼろげにしかわからなかったことも社会人になって改めて聴くとわかったり、深く味わえたりとなかなか再発見の出来る部分の多いアルバムでした。
- Mr.Children, 桜井和寿, 小林武史
- BOLERO