今日はPiNKの4thアルバムの紹介です。
僕は彼女のアルバムを買ったのはこれが初めてですが、詞も曲もスパッと冴え渡っていて
気持ちのいいアルバムでした。「私は死んじゃいない」というタイトルや、アルバムジャケットも
インパクト大
です。
アルバムはスパニッシュなギターからはじまる、R&B風ナンバー「Stupid Girls」からスタート。
この曲はまず詞が最高にいいですね。世界でいろいろな問題が起こっているというのに、それに見向きもせずに、自分の身の回りのことやセレブ的な美しさにばかり気をとられている女の子たちに強烈な
鉄槌をくらわすナンバー。PVはジェシカ・シンプソンやヒルトン姉妹をパロった内容になっていて
それも面白いです。
他にも恋の終わりを受け止められずにいる、けなげな女性の気持ちを歌ったロック「Who Knew」、
逆に、恋の終わりを知って、辛いけれども次の幸せまで前向きに生きて行くと歌う力強いボーカルの「Long Way To Happy」、傷ついた心をそっと優しく包んでくれるような詞の内容のバラード
「Nobody Knows」などと、力強いロックサウンドをベースにパワフルなボーカルを聴かせてくれる
曲が多いです。
そんな中、非常にインパクトがあるのが、5曲目に収められた、ギターの弾き語りスタイルで届けられる、フォークナンバー「Dear Mr. President」。この曲はタイトルどおり、ブッシュ大統領に向けて、
手紙でメッセージを送るスタイルの詞。「皆が泣いているのにどうして眠っていられるのか」
「今の自分に誇りがもてますか?」とシンプルながらもストレートな言葉で迫っています。
彼女自身は成功を手に入れて今は幸せを掴んでいるのだろうけど、世界で多くの人たちが
戦争や貧困で苦しい思いをしているということをメッセージにして届けています。
アルバム後半もインパクト大の曲が多くて、「自分のやりたいことをやるだけ」とまさにP!NKの
キャラをそのまま詞にしたような「'Cuz I Can」、「あなたのことは好きだけどたまには一人でいさせて!」っていう詞がリアルで、展開も可愛らしいポップロック「Leave Me Alone(I’m Lonely)」、
しつこい男を相手にせず、一人で酒をかっ食らう姿がなんだか逞しい「U+Ur Hand」など
思わずP!NK姐さんと呼びたくなるような内容です。
他にも「お金をたくさん手に入れて幸せを掴んだ」という内容の詞ながら、歌いっぷりや
サウンドは満たされないような切なさが漂う「I Got Money Now」、13歳の頃の自分に
対して歌いかけている、クラシカルな「Conversations With My 13 Year old self」などが
オススメです。
そしてヒドゥントラックとして、なんとなんと彼女の父親、ジェイムス・ムーアとデュエットした
ギターの弾き語り「I Have Seen The Rain」も収録。さすが親子の息の合ったコーラスワークで
反戦の気持ちを歌ってます。
パワフルなロックから内省的なフォークチューンまで、様々なパターンの音楽を
強力な個性で自信を持って届けているという印象を強く受けました。
なかなか楽しめたアルバムでした。