本日のレビューはhitomiの7年前のベスト盤「h」です。
hitomiについては別に大ファンってわけでもなく、アルバムもこのベストと
2002年にリリースされたベスト第2弾「SELF PORTRAIT」しかもってなくて、
しかもいずれも中古なので、あんまり詳しくはしらないというのが、ほんとのところなんですけど
楽曲単位で見ると結構好きな曲も多くて、たまーに聴いてます。ジャケットがインパクトあって
かっこいいねぇ。
今回紹介する「H」はデビュー以降、サウンドプロデュースを受けてきた小室哲哉時代の楽曲から、
小室を離れて、オルタナロック路線に移行しだすまでの楽曲を収めた初期ベストとなっています。
第2弾の「SELF PORTRAIT」が小室を離れてからの楽曲を中心にまとめたベストなので、
この2枚のベストを比べると、同じアーティストなのに風合いが全然違います。
さて、この「H」はまず初のヒットシングル「CANDY GIRL」からスタート。
この曲の気楽で、「特になにか根拠があるわけじゃないけど、前向きにやっていこうよー」
っていうメッセージが、当時のコギャル
をほうふつさせる感じ。hitomiらしい楽曲。
続く「WE ARE ''LONELY GIRL''」も退屈な毎日にあきあきして、飛び出そうとしている
ナンバー。ただ、この曲は飛び出そうにしても、まだ飛び出す勇気を持てずにいる感じの
戸惑いを歌ったもの。
そして好きな曲はまず「Sexy」。この曲のデジタルなイントロもいいし、彼女の
向こう見ずな女の子を描いた詞が秀逸。この頃までのhitomiのボーカルは正直うまいとは
いい難いと思うんですが、あんまり上手いとかヘタとか関係なく、堂々とした歌いっぷりなんで
詞の主人公の女の子とhitomiがすごくダブって聴こえる。
他にはスケールの大きなビッグバンド風のサウンドと彼女のあっけらかんとした歌い方が
開放的な「PRETTY EYES」、ミステリアスなサウンドの「In the future」、
詞もボーカルもかわいらしい冬のラブソング「Let's Play Winter」などなど個性的な曲が
並んでます。
そして、中盤で好きなのが「by myself」。シングルでは初のバラードとなった曲ですね。
挫折を味わったときの孤独と、そこから立ち直っていく気持ちを上手く描いてます。
それから「GO TO THE TOP」。これも詞がいいですね。
それまでは、なんとなーく、「深く考えない」世代の代表みたいな
詞を書いてきた彼女が、少し大人になって、「前向き」なんだけど、無意味に
ガンガン走るだけじゃなく、ちょっと一歩引いて
余裕を持って考える気持ちを込めて詞を書いたナンバーなんじゃないかな。
それから「空」もいいですね。これまた、失敗をしてもそれを糧に、乗り越えて
進んでいける力強さを感じるロックナンバー。この頃から声が太くなりました。
他にはラテンビートに乗せて歌う「problem」やCMで話題になった「BUSY NOW」、
小室さんを離れて渡辺善太郎にプロデュースを託し、未来への希望を歌った、
ちょっとスウェディッシュなサウンドが彼女には珍しい「Someday」
などがオススメ。
彼女はどちらかというと小室さんのもとを離れたあとのほうが、セールスが上がりましたが、
小室時代も、完全に小室カラーに染められることなく、強烈な個性でひとり気を吐いてた
ように思います。だからこのころも結構魅力的だったのだなと改めて感じました。
- hitomi, 小室哲哉, 久保こーじ, 吉俣良
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