今回は3年前にリリースされたAselin Debisonの1stアルバムを紹介します。
彼女はカナダ出身の15歳のシンガー。この作品はなんと12歳のときにリリースされました。
僕は、当時このCDを試聴して、透き通るようにクリアで、素朴な彼女の声に惹かれて即買いました。
最近のシンガーは洋・邦楽問わず、クセのある歌い方をするシンガーが多いですが、
この人の発声はとても素直で、すぅっと心に入ってきます。
疲れてるときは安らぐし、また明日から頑張るぞ!っという気持ちになるし、
ちょっと心が弱ってるときなんかは、聴くだけで涙が出そうになるほど清らかな声。
サウンドもケルト音楽、カントリーミュージックベースに、アコースティックの優しい音色が心に響く
シンプルな仕上がりになってます。
好きな曲はワルツ調の「Sweet is the Melody」、フィドルの音色が印象的な、楽しげなテンポ感のダンス・ナンバー「The Dance You Choose」、代表的なケルト音楽のカヴァー「Rise Again」。
「Rise Again」は、「私たちは再び立ち上がる」という力強い歌詞が印象的で、何度聴いても感動する曲。
そして「The Island」もいいです。これは彼女の故郷、カナダのケープ・ブレトンの自然や人の
素晴らしさをたたえた地元の国歌的なナンバーらしいのですが、これは地元で彼女が歌って、多くの人が
その心からの歌声に感動して涙したという逸話もあるくらいのナンバー。
それからマイク・オールドフィールドのヒット曲「Moonlight Shadow」のカヴァーもいいですね。
この曲は数年前にキャノンのCMソングで流れていたので覚えている人も多いのでは?
愛する人と死に別れるという悲しい詞をさらっとポップに歌っております。
面白いのはUKの人気バンド、トラヴィスの「Driftwood」をなんと!!ケルティック調にカヴァーしていることかな。トラヴィスを知らない人には、この曲がもともとロックバンドのオリジナル楽曲とは
思えないほどの変貌ぶりになってます
。
そして永遠の名曲「Somewhere Over The Rainbow(虹の彼方に)」と「What a Wonderful World(この素晴らしき世界)」をメドレーでつなげたナンバーも秀逸でかつ面白いです。全く違う2曲を自然につないでいるのが見事なのはもちろんだけど、この曲をボサノバ調にアレンジし、ファルセットを駆使して、高音から低音まで自由自在に歌っているのもすごい。アレンジの軽やかさも合って聞いてると心地よくなってきます。
他に好きなのは「Some Days」、それから楽しい掛け声やコーラスのたくさん入ったケルティック・
ポップ「Getting Dark Again」、そしてラストに収められたシンプルなナンバー「The Gift」など。
「The Gift」も詞と声が非常にあっててよいです。
たとえ貧しくても清らかな心を持って生きていれば幸せになれるという
歌なんだけど、彼女の美しい声は、聴く者を優しく包み込むような感じです。
アルバム全体を通しても派手さはないんだけど、聴き終わったあとに心が洗われる気分になる作品です。
心の汚れてる人はぜひ(笑)。アゼリンに関しては去年に2枚目のアルバムも出てて、こちらは
自作曲もたくさん含んだちょっぴりロックテイストも漂わせた作品になってるみたいなんで
またチェックしてみます。
- アゼリン・デビソン
- スウィート・イズ・ザ・メロディ