今回はちょっと懐かしいアルバムの紹介です。

96年にリリースされたウルフルズの3rdアルバム「バンザイ」です。


この作品については、今年1月、発売10周年を記念して、未発表曲、テイクを加えた

「バンザイ~ 10th Anniversary Edition~」 もリリースされてますが、僕が持ってるのは

10年前にリリースされたオリジナルバージョンです。


このアルバムは、彼らのブレイクのきっかけとなったシングル「ガッツだぜ!!」や、後に

シングルカットされ、結婚式の定番ソングにもなった「バンザイ~好きでよかった~」を

収録しています。やはり上り調子ににあるとき特有の「勢い」を感じるアルバムに

なっています。ブレイク時点ですでに3枚目のアルバムだったので、既にバンドの

方向性もカチッと固まっており、完成度は高いです。ちなみに全曲、ボーカルの

トータス松本が作詞・作曲を担当しています。


1曲目、ファンクと歌謡曲とディスコミュージックの混じった「ガッツだぜ!」からスタート。

この曲は何度聴いても、「ガッツだぜ!」とこぶしをあげて歌いたくなるような

パワーを持った曲だと思います。

2曲目の「トコトンで行こう!」は世の男に向けて「夢は絶対逃すな 恋は絶対手を抜くな」と

訴えかける熱いロックナンバー。熱いというか若干暑苦しい感じもする男気溢れるナンバーです。


他にも痴話げんかを題材にした、文字通りむちゃくちゃなナンバー「暴動チャイル」、ビーチボーイズ

風の「SUN SUN SUN'95」、レコーディング風景やライブの裏側などを楽しく描いた

「ダメなものはダメ」(ユースケサンタマリアがフィーチャーされてます)など、聴いてて楽しくなる、あるいは思わず笑ってしまうナンバーが多いです。

また、ラストの10曲目「泣きたくないのに」はトータスが、身内の不幸の際につくった、別れのナンバーで

あるため、唯一寂しい内容になっているものの、それ以外はほとんどアップテンポのナンバーです(「バンザイ」も一応ミドルテンポですが、なかこれは幸せな歌なので)。


このアルバムにおけるトータス松本の詞は、「不器用で情けない男」の立場から歌った必死な恋の歌が多く、けっしてスマートではないけど、だからこそリアルに聴けるんじゃないかな。また、大阪の

ことを歌ったナンバー、おバカな詞の世界で遊んだおふざけナンバーなど、

全体的にも「こてこて」関西風味という表現がはまりそうなアルバムです。


オススメのナンバーは「ガッツだぜ!」、大阪の地名がたくさん出てきて、詞の内容もNANIWAパワー

炸裂な濃い内容の「大阪ストラット」、シンプルな愛の歌「バンザイ~好きでよかった~」、楽しい「ダメなものはダメ」など。


冒頭でも書いたとおり、このアルバムは今年、再リリースされましたが、9曲も使いされてCDのみで2300円、さらにDVD付でも3000円と破格の値段になっています。なんか、10年前のオリジナルヴァージョンを買った人にとっては複雑な気分ですが、こんだけおトクなら、持ってても買いなおしてもいいかも、と思わせる価格設定です。ともあれ、名盤であることに変わりはないので、これを機会に

当時買ってなかった人、最近彼らを好きになった人は要チェック! ちなみに3月8日には

ニューアルバム「YOU」もリリースされるらしいので、興味のある人はこちらも注目です。


ウルフルズ, トータス松本, 伊藤銀次
バンザイ