タリアの初の英語によるアルバムの紹介です。

彼女はこのアルバムの発売当初、すでにラテン・ミュージックの世界ではスター的な存在だったらしく、

そのスターがついに英語のアルバムを発売!みたいな宣伝のされ方でした。


ただ、僕はラテンフィールドでの彼女の活躍を全然知らなかったこともあり、先入観なく聴いたのですが、

アルバム冒頭のファット・ジョーをフィーチャーした「I Want You」のかっこよいトラックにやられて、

試聴してすぐ買った記憶があります。


アルバムは全般にR&B、POPを基調としたサウンドが並んでます。プロデューサーも

ジェニファー・ロペスを手がけたコーリー・ルーニーをはじめ、有名どころをそろえたつくりになってて、

いわゆる売れ線ポップスです。特に8曲目「Save The Day」まではトラックも気合が

入っていて、タリアおよびスタッフの「売るぞ~!」という気持ちがよく伝わってくるのですが…。


ところが9曲目の「Tu Y Yo」から急にテンションが変わります。この曲はラテンミュージック

時代のアルバム曲の英語ヴァージョンなのですが、それまでクールなR&Bが続いてたのに

急にサンバタ~ァイム!」な曲に変わり、温度がいきなり南国に。悪くはないんですが、なんで?

って感じ。さらに10曲目以降はラテン曲だったり、既存曲のリミックスだったりとほとんど

穴埋め状態に突入。しかもボートラとかじゃなく、普通の収録曲として入ってるから

具合が悪い。収録14曲中、実質このアルバムのためのオリジナルは8曲。さらに日本盤のみの

ボートラの2曲もリミックスものなんで、ちょっと残念。


今回、アルバム自体の出来は悪くないので、オススメはしますけれども、この辺の

手抜き?感はちょっといやだなぁ。せっかく英語アルバムとして気合を入れて豪華な体裁に

してるわりには後半が単なる曲数稼ぎなのが悔やまれます。これなら前半8曲をミニアルバムとして

出していたほうがましかな。


アルバムの雰囲気はというと、J.Loっぽいですね。ただ、J.Loより歌はうまいと思います。

あと、声はジェニファーは高音が多いけど、タリアは低音域に魅力ありますね。

逆に洗練性でみたら断然J.Loの方が上ですけど。


まぁ、今後も英語アルバムを出していくのであれば、同じ土俵のJ.Loとかラウラ・パウジーニとかと

競っていかないといけないのは確かかなぁ。そこら辺の面々との違いをはっきり出していかないと

厳しいのかなぁ。


オススメは「I Want You」、サビ前の盛り上がりが好きな「Baby,I'm in love」、裏口からこっそり抜け出て浮気しに行く彼氏との別れを歌った「Misbehavin'」、琴みたいな音色のイントロが印象的な「Another Girl」、イントロもカッコよく、タリアの低音ボーカルとシャウトがいい感じのクールなR&Bの「What's It Gonna Be Boy?」などです。


タリア, ファット・ジョー
アイ・ウォント・ユー(期間限定) (CCCD)