今回はマドンナです。
マドンナは昨年発売したアルバム「CONFESSIONS ON A DANCEFLOOR」も
いいんですけど、僕はひとつ前のこちらのアルバムのほうが好きですね。
僕は、このアルバムで初めて本格的に彼女の音楽に触れたんですが、
マドンナ、といえば音楽的な面でもプライベートな面でも前衛的、革新的なイメージがあって、
聴く前は「どうなんだろー。結構派手なカンジなのかな」と思ってたんです。
古いけど、それまでのマドンナのイメージは「Like a Virgin」であったり、2000年代以降でも
映画の主題歌になった「アメリカン・パイ」(ドン・マクリーンのカヴァー)くらいでしたから。
そんなイメージだけで聴くと、このアルバムは新鮮な驚きがある。
まずはアコースティックな手触りがすることかな。サウンド自体はハウスだったり
R&Bだったり、当時の最新のものを取り入れてるんだろうけど、それより
ジャカジャカなってるアコースティックギターのサウンドのほうに耳が行く感じです。
詞も深くて、自らが世界を代表するトップスターでありながら、その成功が
幸せなことだったのか?と自問自答する「アメリカン・ライフ」から始まって、
全般的に暗くて内省的な詞が続きます。
また、物質的な豊かさへの批判であったり、平和な世の中への希望もメッセージにこめられてて、
そこらへんも彼女のパブリックイメージと違って驚きました。
けど、彼女は「NOBODY KNOWS ME」の中で「誤解されるのは面白くないけど、そんなこと
気にしていられない…誰も私のことをしらない」と歌ってますから、そのパブリックイメージ自体が
彼女の実像とはかけ離れてるのかも知れません。
あんな派手な話題を振りまく彼女がなぜこんな詞を??
と思う面もありますけど、キラキラする世界にいるからこそ、素に戻ったときは
孤独を感じたり、寂しかったりするものなのかなと思ったりして…。
そんななか、「LOVE PROFUSION」は愛する人への強い信頼を感じさせてくれるナンバー。
「I got you under my skin」と繰り返されるフレーズが印象的です。
全体的にこんな感じなので、聴いて楽しい気分になるというよりは、
詩をじっくり味わいたい感じですね。逆に楽しいマドンナが好きな人は去年のアルバム
「CONFESSIONS…」とか聴くといいんじゃないかな。あちらは前編ノンストップの
ダンスミュージックです。
オススメは「AMERICAN LIFE」、「HOLLYWOOD」、「I'M SO STUPID」、「X-STATIC PROCESS」
かな。ジャケットもかっこいいです。
- マドンナ
- アメリカン・ライフ