今回は東京事変の2ndアルバムの紹介です。

椎名林檎にとって久々の、そして東京事変にとっては始めての傑作かもしれません。


実は今回のこのアルバムを買う前、ちょっと不安だったんです。

それは前作、「教育」が自分の肌に合わない気がしたから。

決して悪いアルバムじゃないし、今聴くと意外と聴けるんですけど、

当時は、「あんまりキャッチーじゃない」と感じ、しかも

なんか小難しい感じ、玄人受けする感じだな、と思って、あんまり聴いてなかったんですよ。

また、同じテイストだったらちょっと辛いなと思って。


その意味では、今回のアルバムは非常にキャッチーでした。間口が広い。

1曲目の「秘密」は椎名林檎の「本能」みたいなメロディーなんだけど、そこに

ジャズのテイストが乗ったナンバー。2曲目の「喧嘩上等」はロック+ジャズというような

不思議なテイスト。3曲目の「化粧直し」はボサノバ、その後もシャンソンあり、ソウルあり…と

幅広い音楽性を示してくれて、聴く者を飽きさせません。前作ほどの轟音ロックは

減ったのでそこらへんもキャッチーに感じる理由のひとつかな。

すごく自由度の高い作品です。


繰り返しになりますが、非常にキャッチーなので、今まで「椎名林檎」というだけで

毛嫌いしてた人にはオススメできるアルバムですね。


ただ、いつも思うんですけど、彼女のソロと東京事変の違いというのがイマイチ見えてきませんね。

ま、今は彼女がソロじゃなく、バンドで表現したいだけの話なんでしょうけど。


サウンドやボーカル自体のテイストは林檎時代の「唄ひ手冥利」に近いかなぁ。

非常に彼女のボーカルが「のってる」感じがするんです。楽しそうだな、というのが聴き手に

伝わってくる。そりゃ、気のあうメンバーとこんだけ幅広い音楽をやれば

楽しいだろうなと思いますしね。


オススメは「秘密」「修羅場」「ブラックアウト」「黄昏泣き」あたり。それと「透明人間」は

今回のアルバムの中で、というか彼女の作品の中でもかなりポップな作品。びっくりするくらいです。

ぜひ聴いてみてください。


久しぶりに、彼女の作品を聴いて楽しいなと思いました。名盤です。

春からライブがはじめるらしいので、いけたらいってみたいなと思わせる作品です。


余談ですが、冒頭で書いたように、買う前はちょっと不安だったんで、DVDつきじゃなく

CDのみを買ったんですが、こんなことならDVDつき買っとけばよかったな


東京事変, 椎名林檎
大人(アダルト) (通常盤)