ひろちん。のエスキス -2ページ目

ひろちん。のエスキス

廣珍堂と同じひと

  先週 X で詠んだものです。一部推敲・詠み直ししています。

 1,  = 除雪車(じょせつしゃ) =

 朝5時に除雪車動く音響き雪の谷間のひとら目覚むる 


 2, = 山眠る(やまねむる) =

 何処から深き響きの聞こえきて山眠りたりただ雪深し 


 3, = 頬被(ほおかぶり) =

 降る雪の向こうに動く頬被りは雪かきをする母の温もり 


 4, = じぶ =

 温もりを程よく残すじぶ食めば窓を打つ雪わづかにやさし 


 5, = かんじき =

 かんじきを履けども腰まで埋まる雪勇んで狩りへと高齢者行く 


 6, = マスク =

 表情の下半分をマスクにて隠し痴漢は崩れ落ちたり 


 7, = 鯨汁(くじらじる) =

 いまはもう遠きものなり鯨汁甘き油の揺れ思ひつつ 



・じぶ:金沢の郷土料理である「治部煮(じぶに)」を指す。鴨肉と野菜を小麦粉でまぶして煮込んだ料理で、冬の寒さの中で体を温める。