軽自動車で入庫のお客さん。
クラッチが滑って走りにくいとの申告。
初めて見る顔。
聞けばどこも休みで、困った挙句飛び込んできたらしい。
#まだ1月4日で、部品屋さんも開いてないから、無理もないか。
ワイヤ式のクラッチで、調整可能なので早速取り掛かる。
ワイヤの先端についた蝶ねじを回して調整。
あらかじめ潤滑油を吹きつけ、錆による固着をはがしながらの作業。
何度か調整しているうちにクラッチが滑らなくなった。
時間にして15分程度の作業。
調整でしばらくは走れるだろうが、いずれはクラッチオーバホールが必要になる。
金額は4万~5万だが、車検が近いので修理せずに乗換えをご検討ですねとアドバイス。
「なんぼっしゃ?」(金額はいくらですか?)
と聞かれたので
「調整だけなんで、いいっちゃ。」(調整だけなので、無料でいいですよ)
と応える。
「いいのすか?」としきりと恐縮される。
何気に荷台を見ると、工事の道具やヘルメットが見える。
「おっ、職人さんですね」
「んだ。地下鉄の工事だ」
「地震の時大変だったでしょ」
「いや、大雨の時水たまってしんどかった」
岩間の斉藤先生も職人が大好きで、職人と話をしながら酒を飲むのが好きだったとか。
私の叔父も職人。合気道の道友にも職人さんがいて、私とすんごい話が合う。
「また何かあったら声かけてけさい」
「んだね~ありがと」
そういって帰って行った。
私が売ったのは「恩」。
最初は儲からなくていい。
恩義を感じた人が、今度は私からサービスを買ってくれればいい。
2012年。
いいスタートが切れたと思う。