月々の電気料金を下げませんか | 武産合氣道 大和/宮城野合氣修練道場 稽古日誌

武産合氣道 大和/宮城野合氣修練道場 稽古日誌

「神奈川県大和市」及び「仙台市宮城野区」にて岩間スタイル合気道を稽古する「大和/宮城野合氣修練道場」道場長鈴木博之のブログ。IT関連、自動車整備、資格試験、震災関連など、様々な情報を提供しています。

セールスレディ:「○○の△△と申しますが,社長様いらっしゃいますか?」


会社の規模によっては,受付が電話を取ることがあるだろう。

だからまず社長に代わって欲しいという訳である。

用件も聞かずに代わるわけにはいかないので,「どのようなご用件ですか?」と尋ねてみる。


#代わると言っても,私が社長なのだが。


「御社では現在,電気の動力は何kwでご契約ですか?」

「月おいくらくらい支払っていますか?」

「同時に稼動する動力はどのくらいありますか?」


ピンときた。


工場動力用電気料金を低減する装置の,リース契約を勧誘する電話なのだ。


工場には,リフト,グラインダ,洗車機,コンプレッサ,などなど,多くのモーターが置いてある。

電気料金の算定の際は,それらのモータのワット数の総和を求めて電気料金を決定する。


つまり工場内にあるすべてのモーターを同時に稼動するという前提で電気料金を算定するのである。

実務的にはまずあり得ない状態である。


さりとて,ワット数の総和以下で電気料金を決定してしまうと,契約以上の電気を使った瞬間にブレーカーが落ちてしまい,仕事にならなくなるだろう。


何とも悩ましい。

あり得ない条件で契約させられ,毎月高額な電気料金を取られてしまうのだから。


では,ある一定時間であれば,すぐにブレーカーが落ちずに,しばらくは持ちこたえてくれる機器があったらどうだろう。


リフトの上げ下げは1分もかからない作業である。

グラインダでサビ落としをするにしても,5分とかからない。


整備工場で何時間もモーターを回し続けるという状況は,まずあり得ないのである。


月々のリース料金を支払って,ブレーカーがしばらく落ちない機器をリースする。

その代わり月々の電気料金を低減できる。


うまい方法だが,リース料金を取るのが気に食わない。

折角固定費を削減しても,新たな固定費が発生するだけである。


むこうも商売かもしれないが,

こっちも商売である。


さて,セールス電話に戻ろう。


「あー,先月減設したっけさー,半分以下になったのよ。」

「契約のワット数と電気料金の両方とも半分以下。」

「リースの機器とか入れないで,モーター減らして,電力に来てもらって再契約したの。」

「固定費減った~」


勉強したばっかりだから,スラスラ言葉が出てくる。


「あっちゃー,遅かったか」という雰囲気が受話器越しに伝わってくる。


そろそろとどめを刺すか。


「で,何のご用件でしたっけ?」


相手は「お役に立てずにすいません」と言って電話を切った。


電気設備の減設。


実行するのは今年4月の予定である。