岡山満喫編~灯台~② | 武産合氣道 大和/宮城野合氣修練道場 稽古日誌

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「神奈川県大和市」及び「仙台市宮城野区」にて岩間スタイル合気道を稽古する「大和/宮城野合氣修練道場」道場長鈴木博之のブログ。IT関連、自動車整備、資格試験、震災関連など、様々な情報を提供しています。

・・・つづき。


例年通り内田さんに迎えに来てもらい,例年通り朝食を御馳走になる。


これは毎年恒例。


お土産を渡し,少し話をした後,今年の研究成果を,我が身で直接受ける。


カッシリ掴む。


毛に覆われた腕に,指がムニュッとめり込む。


掴むにはコツがある。

小指,薬指を締める。
肩の力を抜く。


普通の人間ならこれだけで身動きできなくなる。
力で返そうとしたら,内田さんでも難儀するはずである。


掴まれる内田さんの腕には何の力みも感じない。


内田さんと目が合った。


その刹那,突然下に大きく崩された!

マンガ的な表現で,目だけを残して体が落ちるというシーンがあるが,まさにそれ。


気がつくと,内田さんの目の前に,無様に膝をついてしまっている。


???


何をされたのかは,全く分からない。


立ち上がり,恥も外聞もなく,思いっきり掴む。

だがやはり下に大きく崩される。


今度はかなりの勢い。

先に身体が落ち,遅れて頭が落ちたため,首の後ろが痛い。


差し出された人差し指を掴む。

やはり指一本で下に大きく崩される。


逆に掴まれる。

掴まれた状態から突然下に崩される。


崩される速度は速い。

私が長髪だったら,間違いなく総毛が逆立っていたであろう。


下だけではない。

上に大きく揚げられたり,
左右に投げられたり。


崩される直前に,崩そうとする兆候は全く感じない。
とにかく突然,どうしようもなく崩されてしまう。


崩そうとする兆候がないから,頑張れない。


内田さんは「自分の感覚的なものだから教えにくいが」と前置きした上で,こう説明してくれた。


「掴んだ時にな,自分ひとりで立ってる訳じゃないんだ。
 掴んだ相手がいて,その相手と一体になる事で立ってるんだ。
 その相手が突然消えるとな,自分のバランスが崩れるだろ。」


詳しい原理はもちろん分からないし,

自分ができるようになった訳ではない。


だが実際に技を受けたし,
沢山のヒントを頂戴した。


いずれモノにして,技に応用したいと強く思ったのであった・・・。


・・・つづく。