工学部の稽古に参加。
前回の講習会の続き。
山形在住のH先輩にもご足労頂き,万全の指導体制で始まった。
・杖素振り20本
・片手遠間打ち
・片手下段返し
・片手八の字返し
・八双返し打ち
・八双返し突き
・八双返し後ろ突き
・八双返し後ろ打ち
・八双返し後ろ払い
・左流れ返し打ち
・右流れ返し突き
片手下段返しにはいい稽古方法がある。
まず二人一組になってもらい,一方が杖を斜めに構える。
もう一方がその杖先に当たるよう,片手下段返しを行うのである。
#岩間には,片手下段返し練習用の木の枝があった。
杖先はこめかみの高さである。
杖先に当たらなければダメ。
当たっても左手で取れなければダメ。
右手主体の技ではあるが,左手の動きも重要。
片手八の字返しは,正面打ち一教裏技の腰をイメージしながら行うと良い。
・・・
稽古後のH先輩の一言。
工学部は大変恵まれた環境である。
柴田先生が師範だし,内弟子さんも稽古に来てくれるし,OBも指導に来てくれる。
恵まれた環境であるという事を分かって欲しい。
全くその通りだと思う。
大先生に20年以上お仕えした斎藤先生。
その斎藤先生の高弟である柴田先生。
斎藤先生の海外指導にも同行し,
武器技のビデオでは受けも務められた。
岩間スタイルの合氣道家で柴田先生を知らない人はいない。
そんな凄い人が師範なのである。
工学部合氣道部は,本当に恵まれているのである。
その環境をフルに生かせるよう導くのが私の務めと改めて思った。
・・・
自由稽古で,H先輩に31の組杖をお願いした。
自分に足りない点,勘違いしていた点などを指摘してもらう。
いちいち納得が行く説明。
「オートマ車でDレンジに入れ,ブレーキを踏んだ状態。
ブレーキを離せばすぐ動き出す」
ありえない疾さで打ち込まれる様を説明したこの例えがあまりに絶妙で,自分が自動車整備士という事もあり,思いっきりツボにヒット。
嗚呼,いつの間にこんなに差がついてしまったんだろう・・・。
一寸悔しくもあり,
でも嬉しくもあり。
こんな風にいつまでも稽古ができたらな,と素直に思った。
・・・
私が道場を始めたのは,誰かに教えたかった訳ではなく,自分の稽古をしたかったというのが一番の動機である。
門下生の技を正す時,自分が身につけた技が言語となって口から発せられる。
これまで誰かに説明する事のなかった技が,他者に説明するために初めて言語化されるのである。
絶妙な説明ができると,非常に気持ちがいい。
そしてその時の門下生の目は輝いている。
それが「知っている」から「理解した」に技が変わった瞬間なのである。
その瞬間のために稽古しているようなものである。
帰り際にH先輩とそんな事を話していると
「うん,いい稽古してるね」
と言ってくれた。
互いにニコッと笑った。
・・・
別れるのが惜しくて,高速道路の入り口まで付いて行った。
ハザードを上げ,バイバイしながらそれぞれの家へと向かった。
在学中は2人でよく稽古した。
あれから13年以上の時を経て,またこうやって稽古する事ができた。
仙台での楽しみがまた一つ増えた。
鈴木はお待ちしております。
いつでも来てけさいん。