仙台市武道館にて,兄弟子による剣対杖の講習会が行われた。
柴田先生の1番弟子で,私の兄貴のような存在である。
最近,基本の大切さを実感させられる事が多々あり,話を聞いた時点で参加を即決した。
柔道場が2面余裕で取れるほど広い武道館が,ほぼ満員になるほどの参加者。
・杖基本素振り(31,13)
・剣対杖の合わせ
・直払い
・返し払い
・回転払い
※上記をそれぞれ止めながら稽古,次いで合わせで実施
講習会は,組太刀・組杖経験者と,未経験者に分け,未経験者は杖基本素振り,経験者は剣対杖の講習会となった。
まずは止めながら。
打ち太刀が打つ。
型を確認する。
受け太刀が相手の太刀を払う。
型を確認する。
一つの動作で2秒間の間を置く。
その間に型を修正する。
その稽古を十分に行ってから,合わせに入る。
一見まどろっこしくて面倒でも,このように進めないと危険なのである。
木へんに堅いと書いて樫。
樫で作られた木剣と杖。
当たれば大怪我となる。
だからお互い,間違いがあってはならないのである。
武器技を稽古するという事は,
緊張感の中で稽古するという事。
普段からダンスのような稽古をしていたり,
馴れ合った稽古をしていては絶対できない事である。
この進め方は,岩間の稽古方法そのものでもある。
私の隣で稽古していたヒョロッとした3人組。
社会人には見えないから,学生なのだろう。
一応袴姿なのだが,どうにも緊張感が感じられない。
その3人組,兄弟子の教えを無視し,カンカンバシバシ,チャッカチャッカと稽古している。
それを見た兄弟子は当然激怒。
「チャンバラやりたいなら今すぐ出て行け!」
「教えを守れないなら講習会に来る必要なんかない!」
すわ稽古中止かという勢いで怒鳴る兄弟子に,とこちらがヒヤヒヤさせられた。
技をきちんと伝えねばならない。
そして一歩間違えれば大怪我する程の危険な稽古をしている。
何より怪我人を絶対に出してはならない。
その思いが厳しい言葉となって表れるのである。
しかし兄弟子の一喝で場が引き締まり,その後はいい稽古になったと思う。
さて問題の3人組,その後は教えを守って真面目に稽古していたようだが,一緒に稽古したSさん,「とにかく怪我だけしないでくれと祈りながらの稽古だった」と嘆いておられた。
普段先生の目が届かないところで,緊張感のない適当な稽古をしているのだろう。
黒帯を締めている割には腰ができていない,重心が高い,武器の扱いも知らない。
そんなんで武道を学んでいると言えるのだろうか?
ダメダメ3人組はさておいても,武器の基本を学ぶ実にいい機会だった。
行って良かった。
いい稽古だった。