・・・つづき。
本日,国土交通省の担当者様より,平成15年度,及び17年度の3級シャシの過去問が届いた。
言っては見るものである。
また担当者様にはご協力頂き,感謝である。
正式名称は「自動車整備士技能検定実技試験 三級自動車シャシ整備士」である。
全部掲載すると1回の記事としては長くなってしまう。いつもなら数日に分けて掲載するのだが,この情報を心待ちにしている人がいるかもしれないので,全部掲載する。
(平成15年度)
問題1 ここにある自動車の指示された側のフロント・ホイールのアライメントについて,測定器を用いて次の項目を測定し,測定結果を該当欄に記入しなさい。なお,キャンバの測定結果がマイナス・キャンバの場合には,当該測定結果の欄に「-」をつけて測定値を記入すること。
| 測定項目 | 測定結果 |
| キャンバ | 度 分 |
| キャスタ | 度 分 |
| キング・ピン傾角 | 度 分 |
問題2 ここにある自動車の指示された側のディスク・ブレーキのパッドを交換し,それに必要なブレーキの点検を行いなさい。
問題3 ここにある部品について,サーキット・テスタを用いて次の各問に答えなさい。
問1 バッテリの端子間電圧を測定し,測定結果を該当欄に記入しなさい。なお,測定値は,小数点第1位まで記入しなさい。
| 測定項目 | 測定結果 |
| バッテリの端子間電圧 | V |
問2 ワイパー・スイッチ・アッセンブリについて,指示されたコネクタ端子間の導通点検を行い,該当する点検結果に○をつけなさい。なお,各状態については,机の上に表示してあります。
| 測定項目 | 測定結果 |
| ワイパー・スイッチの導通点検 | 良 ・ 否 |
(平成15年度解答)
問題1 キャンバ,キャスタ,キング・ピン傾角の測定結果は,試験用品により異なります。
問題2 作業内容により判定します。
問題3
問1 バッテリの端子間電圧の測定結果は,試験用品により異なります。
問2 ワイパー・スイッチの導通点検 否
(平成17年度)
問題1 ここにある自動車の指示された側のフロント・ホイールのアライメントについて,測定器を用いて次の項目を測定し,測定結果を該当欄に記入しなさい。なお,キャンバの測定結果がマイナス・キャンバの場合には,当該測定結果の欄に「-」をつけて測定値を記入すること。
| 測定項目 | 測定結果 |
| キャンバ | 度 分 |
| キャスタ | 度 分 |
| キング・ピン傾角 | 度 分 |
問題2 ここにあるブレーキ・キャリパにピストンを組み込みなさい。
問題3 ここにある部品について,サーキット・テスタを用いて次の各問に答えなさい。
問1 バッテリの端子間電圧を測定し測定結果を該当欄に記入しなさい。なお,測定値は,小数点第1位まで記入しなさい。
| 測定項目 | 測定結果 |
| バッテリの端子間電圧 | V |
問2 ヘッドランプ・デイマ・スイッチ・アセンブリについて,指示されたコネクタ端子間の導通点検作業を実施し,部品の良否の判定を行い,下欄の該当する点検結果に○をつけなさい。なお,各状態については,机の上に表示してあります。
| 測定項目 | 測定結果 |
| ヘッドランプ・デイマ・スイッチの導通点検 | 良 ・ 否 |
(平成15年度解答・・・なし)
まとめると,実技試験のポイントは以下のようになる。
・キャンバ,キャスタ,キングピン傾角の測定は必須
・ブレーキのパット交換,キャリパ組立は,手順も含めて判定される。
正しい手順を身に付ける。
・テスタの使い方はマスターしておく。
・テスタによる電気系統の故障箇所発見は必須。
本情報を公開した狙いは,受験仲間に対する情報提供という意味がある。
だが「試験に出る所だけを勉強しておけばいいや」と思われては,少々心外である。
テキストをよく読み,普段の業務でもできるだけ多くの測定機器に触れ,トラブルに対処し,実務経験を積む事が大事である。
上記の情報だって,今年からガラッと傾向が変わるかも知れないし,傾向が同じでも何処がどのように問われるかは全く分からないのだから。
・・・つづく。