ドメイン名とは何か?
その前に,IPアドレスについて説明しよう。
ある会社に資料請求する場合を考えてみる。
(武産商会に稽古着のカタログでも請求してみるか(笑))
便箋に「稽古着のカタログを送って下さい」と認め,封筒に入れる。
封筒には宛先の住所と名前,
それと送信元の住所と名前を書き,ポストに投函する。
郵便局の職員がポストから手紙を回収し,いくつかの郵便局を経由し,相手に届く。
相手は稽古着のカタログを封筒に入れ,宛先及び送信元の住所,名前を書いてポストに投函する。
往路と同様に,いくつかの郵便局を経由してあなたの元に稽古着のカタログが届く。
実はインターネットの世界でも,手紙のやりとりとよく似たやり取りが行われている。
便箋やカタログは「データ」,
封筒は「パケット」,
住所は「IPアドレス」となる。
送りたいデータをパケットの形にする。
パケットには宛先及び送信元IPアドレスを記入する。
いくつかのルータを経由し,パケットは相手に届く。
現実の郵便と異なるのは,コンピュータ同士によるやりとりのため,アドレスはすべて「数字」で表される事である。
IPアドレスは,4つの数字を「.」で区切って表現する。例えば,Yahoo!のサーバのIPアドレスは,今現在「203.216.243.218」である。
例えば,インターネットエクスプローラ(青のeマーク)を起動し,「アドレス」の欄に「http://203.216.243.218/ 」と記入して「移動」をクリックすると,Yahoo!のトップページが表示されるはずである。
IPアドレスは数字で,コンピュータとしては扱い易い。
だがこのままでは少々不便。人間は数字の羅列を覚えるのは苦手。
そこで考えられたのが,人間が覚えやすい文字列と,コンピュータが扱い易い数字を対応づける事。
例えば
www.yahoo.co.jp ⇔ 203.216.243.218
のように対応づけておき,人間は前者,コンピュータは後者を使えばいい。
前者を「ドメイン名」という。
ドメイン名があるおかげで,我々人間は数字の羅列を覚えなくて済む。
AIKIOB.JPもまた,ドメイン名である。http://aikiob.jp と入力すれば,コンピュータは「aikiob.jp」の部分を勝手にIPアドレスに置き換えて通信を行ってくれる。
ドメイン名とIPアドレス。
星の数ほどあるIPアドレスと,これまた星の数ほどあるドメイン名の対応を記入した,いわば壮大な「電話帳」がインターネットの世界に存在している。
ホームページを見る時は,壮大な電話帳と,飛んで行くパケットに思いを馳せて欲しい。
どちらも実にいい仕事をしてくれる。
こうして無事にブログを見る事ができるのだから。