・・・つづき。
燃料の着火不良を疑い,原因調査を開始した。
まずは燃料噴射ノズル。このノズルが規定の圧力で動作しないと着火のタイミングを逃し,燃料がそのまま排気として出てしまう。
全てのノズルをノズルテスターで測定。しかし測定結果は正常の範囲内。
次にシリンダ内の圧縮圧力。圧縮圧力が上がらないと,燃焼室内に噴射された燃料は着火する事なくそのまま排気として出てしまう。
全てのシリンダをコンプレッションゲージで測定。しかし測定結果は正常の範囲内。
う~む,後は燃料噴射ポンプしかないのだが,この車の構造上取り外すのも大変だし,取り外してもうちの工場では計測機器がない。テストするにも外注するしかないが,それでは費用がかかる・・・。
この時点でディーラに相談する事にした。
年式,形式,走行距離,事象,これまでの作業や測定結果を整理し,祈るような気持ちでメールで送った。
・・・つづく。