K君は小学校,中学校で一緒だった。
どのクラスにも一人はいる,ムードメーカー的な存在だった。
高校が別だったため,その後の付き合いはなかったのであるが,消防士になったらしく,耐火服姿でガッツポーズをキメている写真が市政だよりか何かに載っているのを見て感心した覚えがある。
そんなK君が亡くなってから1年以上が過ぎた。
同級生で焼肉屋の息子が幹事となり,K君を偲ぶ会が開催された。会場は無論,その焼肉屋である(おっ,商売上手いね~)。
焼肉屋の座敷に,30名近くが集まった。中学校卒業から20年以上経っている。懐かしい顔,顔,顔。
私を見て,「お前太ったな~」と誰もが言う。失礼な。せめて「ちょっと」をつけてくれよ(笑)。
幼少の頃,妙に一緒に遊んだ女の子。スラリとした美人さんになっていた。
「小さい頃一緒に遊んでくれてありがとう」と言ったら,周りが大爆笑に。確かにちょっと年寄りっぽいセリフだったかも。
記憶があいまいで,どうしても顔と名前が一致しない。一旦家に戻って卒業アルバムを持ってきた。これは大いに役に立ったようだ。
しかしなかなかK君の追悼っぽい事が始まらない。場は盛り上がるばかりだが,これではただのクラス会である。幹事には「何かやらないの?」とは言ってみたが・・・
私はとりあえず,空いている席に陰膳を据えておいた。
開始から6時間,集合写真を撮影した後,ようやくお開き。
最後は幹事による感動のスピーチ。ここでようやくK君の名前が出て安心。
それにしても見事なスピーチ。軽薄なお調子者かと思ったが,だいぶ見直した。
焼肉は美味かったし,同級生との語らいは楽しかった。翌日の試験も忘れて,楽しむことができた。
K君,安らかに眠って下さい。同級生は君の事を忘れていないし,今後も折に触れ思い出してくれますので。