自動車整備工場に欠かせないもの,それはエアコンプレッサーとエアホースである。
タイヤを外す時,車をジャッキアップする時,空気圧で油やゴミを吹き飛ばす時,等等,空気の力を使う。
コンプレッサで空気を溜め,エアホース経由で高圧の空気をエアツールへ送り,様々な仕事をさせる。
エアツールを使えば,コンプレッサのタンク内の空気圧が下がる。コンプレッサは空気圧の低下を検出すると,自動で動き出してタンク内の空気圧を上げる。
エアツールを使わなければ,タンク内の気圧は下がらず,コンプレッサは動かな,つまり無駄な電気は使わないし,コンプレッサにも負担が掛からない。
しかしうちの工場の場合,張り巡らされたエアホースが劣化し,所々穴が開いているらしいのである。
穴から空気が漏れれば,タンク内の気圧が下がり,コンプレッサが勝手に動き出す。つまり無駄な電気は使うし,その都度コンプレッサに負担が掛かる。
耳を澄ませば,工場のあちこちでエアーが漏れる「シューッ」という音が聞こえる。
早速私は「エアー漏れ対策委員会」を立上げ,エアー漏れの発生箇所調査に乗り出したのであった・・・(つづく)