6FQ7・6CG7・7AU7兼用
  ミニワッター完成!
 
   ジャンク品で作るアンプ(4)・・・完結編
 
 最終的なミニワッターが完成しました。
 ツマミを替えてみました。
 
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ケースの前面に擦り傷があるので、シールを貼って目隠し・・・
真空管アンプとは思えないコンパクトなかわいいアンプです。
 
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 計画していたトランスレスの30A5シングル・アンプを変更 し、5670のミニワッターを作りましたが、ミニワッターとしては、まずまずの音量でしたが、少し物足りず、パワーアップのため、真空管を6FQ7に変更しました。6FQ712BH7Aや、6CG7とほぼ同じ電気特性の真空管です。プレートも大きくオーディオ管としても使いやすい球です。また、12AU7の7V管、7AU7も9番ピンのヒーター中点は配線しないので、そのまま挿し替えができます。シリーズで14Vですが、12Vで点火でも正常に動作します。
 
 使用したケースは以前に6BM8シングル、その後、18GV8の実験アンプに使用したもので、シャーシは穴だらけ・・・まあ、蓋をすると全く分からないので良しとします。
 
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 使用したコンデンサー類は全てジャンク品、抵抗も半分はジャンク品か家にあったストック品です。あり合わせのものを使っていますので、抵抗値は完全な理想的な値ではありません。
 全く部品は購入していないので、使用した抵抗のW数もバラバラですが、W数に余裕はありますし、コンデンサーの耐圧も大きいので問題はありません。6BM8アンプで使用した電源トランスの穴が大きく残っていますネ。(笑い)
 
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 適当な電源トランスが無かったので、100V0.1Aの絶縁トランス(メーカー不詳、秋葉原で150円で購入したジャンク品)の2次側100Vを倍電圧整流としました。
 6.3V用のヒータートランスも適当な手持ちのジャンク品が無かったのでSELの12V0.3A×2巻き線のヒータートランスのジャンク品を使い、ヒーターはシリーズで点火しました。
 
回路図です。
 
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このブログでは、同じ回路のアンプの製作を、おすすめしているものではありません。また、アンプの試聴結果は、個人的な感想です。したがって、このブログ内記事の回路図等は、参考にしないで下さい。同じ回路のアンプを、お作りになるのは自由だとは思いますが、全て自己責任の上、製作くださるよう、お願いいたします。投稿者としての責任は一切持ちません。真空管アンプ製作は、高電圧等による感電死や、火災、火気事故、シャシー加工時での怪我など、注意が必要です。安全第一で楽しいアンプ作りをしましょう。
 
 この回路図の定数だと、真空管を6CG77AU7に挿しかえると、各部の電圧配分は多少、変わりますが、ほとんど同じ位の電圧となります。
 
この時の6FQ7の出力部の動作ですが・・・・
Pd(プレート損失)は、(222V-5.6V)×10.98mA≒2.4W
となり、6FQ7の最大規格Pd:4Wに対し十分余裕があります。
また、7AU7もPd:2.75Wですので安全圏内の動作となっています。
出力トランスの1次側は、12KΩとしました。
 
 何故かミニワッターで人気の出た6DJ8や、7DJ8の他、6R-HH26R-HH86BQ7Aなども挿し替えは可能ですが、この定数のままですと、これらの球の規格(Pd)をオーバーします。これらの球も挿し替えて使用したい場合には、出力部のカソード抵抗(バイアス抵抗)をもっと大きくして、Ipを少なくしないといけません。今回は、そこまでの兼用は止めました。
 
 試聴した結果ですが、ミニワッターとは思えないくらい十分な音量です。0.3~0.4W位の出力でしょうか・・ちょっとしたパワー・アンプというとオーバーですが・・
 今回はノグチ・トランスの安価なラジオ用?の出力トランス(もちろん中古品)を使用しましたが、もう少し良質なトランスを使えば素晴らしい音になると思います。
 このままでもBGM用などにはもってこいのミニワッターが出来たと思います。
 
 残念ながらトランス類が全て裸の関係や、アースの引き回しが悪いのか左は、ほとんどハムは聴こえませんが、右側のハムが多少聴こえます。もう少し、いじってみますが、まあ、スピーカーから1mも離れれば聴こえなくなるので良しとします・・・何とか消したいのですが・・・これ以上、私では無理かも・・・
 
■関連記事
この書庫内には過去の次のアンプの投稿記事があります。
5670ミニワッター・テスト・アンプ
テレビ管18GV8を使ったミニ・アンプ
5670パラ・シングルアンプ
1626(VT-137)ミニ・シングル・アンプ
12BH7A/12AU7 ミニ・アンプ
  (ヘッドフォン・アンプ兼コントロール・アンプ)
「5670ミニアンプ」、および「12BH7Aミニアンプ」
 
では、今日は、このへんで・・・・
次回のアンプは何を作ろうかな~・・HIROちゃんでした。