ここ10日程度でウクライナ軍が反転攻勢、ロシアに占領されていた領土の奪還に成功したというニュースをブルームバーグやロイターが伝えている。

 

ロシアの侵攻当初から職業軍人ではない若者を言葉巧みに操り、戦禍に引きずり出していたことは周知のことだが、ここにきて武器、戦闘員の不足が著しいようである。

 

性能の悪いドローンを調達したり、弾薬等を北朝鮮に求めたり、刑務所内の囚人も減免を餌に駆り出されるなど窮状を示唆する動きが明らかとなっている。

 

そんなロシアは国内からも戦争なら勝敗が決するまで終わりが見えないが、特別軍事作戦であるなら中止することができるはずだとプーチン氏を非難する声も出始めており、幾つかの地方議会からは辞任を求める動きも起こっている。

 

一方のウクライナとしては勢いに任せてクリミアまで取り戻せるチャンスだということで西側諸国からの一層の援助を訴えかけてくるだろう。

 

今後、雨期に入ったあと厳冬が訪れるまでに凡その成果を得て全体の士気を維持しなくてはならないウクライナ。

故にこの1~2週間の間に更なる進展が予想される。

 

このように伝わってくる情報からロシアにポジティブなものは聞こえてこない。

 

ならばわずかな可能性だとしてもロシアが敗北した場合に備えて考えなければならないことが幾つかでてくるだろう。

 

日本にしてみれば、北方領土返還という千載一遇の好機が訪れるのかも…