2億円が16億円?
国葬に要する費用について訂正発表があった。
サミットなどの費用を参照してみれば、2億円で収まるはずのないことぐらい誰の目にも明らかなことだが、どうして?2億円なる数字が飛び出したのだろう?
意図的に後ろめたいという思いからなのか?
一連の流れを組み立てて考えてみたい。
安倍氏が暗殺され、早々に国葬に踏み切ることを閣議決定した。
これに対して、3つの反対意見が巻き起こっている。
1.国会で審議もしないで決定するのは手続きに問題がある。
2.税金を投入するのは無駄遣いである。
3.国葬に値する人物だといえるのか?
大きく分けて、このような意見で騒ぎ立てているようだが、国会で審議しなければ拘束される対象の事案ではなく閣議決定で予算を執行できるというのが現行である以上、心情的には看過できないにしても手続き上の瑕疵はないものと考えられる。
無駄遣いという主張も見方によってはなくもないが、法律上の利益を訴えるに足るかどうかについては、個人の利益が害されたとはいえないというのが法律上の解釈。
更に、違法性の有無に関しては極めて高度な政治的判断という常套句で裁判所は判断を回避することが予想される。
最後に国葬に値する人物かどうかについては、要件が定まっていない中では個々の価値観や相対的な判断材料を広範に考量ということで結論に至らない。
以上のことから、地方自治なら違法性を訴え、住民監査請求で住民訴訟を提起するといった手続きの定めに則り粛々と公権力と対峙することもできるのだろうが、こと国のなすことで感情を前面に押し出して、どうにかなる問題ではない。
だからこそ、包み隠さず丁寧に説明すべきであったのに…
不信感を倍増させて、つっこまれるネタを提供するとは…