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【百年の孤独】G・ガルシア・マルケス著

ブェンディア家が、
マコンドの地に移住し、栄華を極め、そして、地域と共に滅亡するまでの100年の歴史の物語。

アウレリャノが32人。
アルカディオが20人出てくる。
巻頭の家系図を何十回見直したろう。

サンタ・ソフィア・デ・ラ・ピエダという長い名前の女があんまり働いているので、家政婦なんだろうと思って読み進んでいたら、実は主人公の母親だった。文中にも、母親だなんて信じられなかった。という嫁の記述があって、笑い転げる。

大祖母は100歳まで生きる。
トランプ占い師のピラルは145歳で死ぬ。
雨が4年半降り続けて湿った空気の中で泳ぎ、
それが上がって10年間の干ばつが始まった。

叔母と甥が、姉と弟が、男女の契りをなし、
重要な役割を演じる妾を、兄弟で、父子で、共有する。

100年の間には、それこそ沢山の事件が起きる。
双子が共に死に、入れ替わって埋葬される。
その時々は、それは天地がひっくり返るほどの事件が、100年の語りの中では、所詮笑い話だ。

Yが送ってくれる書物には、なんて大きな宇宙があるんだろう。
深い大きな吐息と共に、最後の1ページを閉じる。
まるで永い永い旅をして来たようだ。

Y!読了したよ。ありがとう。
60歳、最初の読書になりました。