朝日新聞。

写真家の土門拳の言葉が載った。

 

「気力は眼に出る。

 生活は顔色に出る。

 教養は声に出る。」

       土門拳

 

頑張らなければならぬ。

もって銘する。

 

長野県出身の御嶽海が優勝した時、

全く同じ体型の御嶽海に、憧れの貴景勝を重ねて、

御嶽海、立派な力士になってくれと応援してきた。

 

しかし。期待は外れ、

立会に負ければ、もうこの試合は終わりとばかり手は抜くし、

差し出に負ければずるずると後退するし、

絶対に土俵下には転がらない、と決めているのか、土俵際では決して踏ん張らない。

 

連敗すると「あれ?俺って調子悪いのかな」この野郎。たたじゃおかないぞ。

なんだ・・。こいつダメかも。ガッカリする場所が続き、今場所も大きく負け越し。

もう先は見えたと思う。

 

「横綱になることだけを考えてきて、手をいっぱい伸ばしてきたが届かなかった。燃え尽きた。すばらしい相撲人生を歩ませていただいた」

御嶽海。こう言えるかい?

 

今場所の貴景勝の初日は、御嶽海だった。

そして負けた。

大好きな貴景勝に引退の引導を与えたのが御嶽海だったことになる。運命の皮肉を思う。

(すみません。御嶽海が好きな人は、この稿は読まないで下さいネ)

 

貴景勝が好きです。

引退したから正確に言うなら、貴景勝が好きだった、です。

 

典型的なあんこ型で、押し相撲しか取り柄が無い。

ひたすら押して、

かわされて土俵下に転げ落ちても、あの表情は全く変わらず、荒く息を吐いて仕度部屋への道を急ぐ姿に、

こいつのこと好きだ、と数えきらないくらい思った。

 

引退決断の弁。

「燃え尽きました。小学校3年生から横綱になることだけを夢見てやってきたが、横綱を目指す体力と気力がなくなった。けがあっての自分なのでそこで力を出せなかったのはもう終わりだなと思った」

更に、10年間の土俵人生を振り返り

「横綱になることだけを考えてきて、手をいっぱい伸ばしてきたが届かなかった。燃え尽きた。すばらしい相撲人生を歩ませていただいた」

かっこいい。ひたすら、かっこいい。

 

 

 

(すみません。猫好きな人は以下読まないで下さい)

 

出会いがひどかったせいかなぁ。

猫、嫌いなんです。

どうもならない。

 

 

芝生にウンチいっぱいするしさ。

死骸があったこともあるし、

なにしろ命です。

どんどん無責任に命産んでいってもダメでしょ!

勘弁してくれぇです。

 

今日用事があって、近くのA子さんちを覗くと猫がいっぱい。この頃近隣にいっぱいいると思ったら、ここか、と思いました。

「あなたが命を大切に!って言ったから、この猫ちゃん達16匹全部不妊手術をしました。

ほら耳見て!」

 

すごい出費だったでしょう。

いくらくらいかかりました?

 

「大丈夫。町の補助もあって○万円。」

 

そうですか。

不妊手術はほんとよかったです。

しかし・・。

 

「だから、これからは地域猫ってことで、この子達をかわいがって下さいね」満面の笑みで彼女はそう言いました。目も輝いています。

私、軟弱な男だから、不承不承「えぇ・・」と言ってしまいました。

とぼとぼ家に帰ってきたら、玄関前の刈ったばかりの青々とした芝生に、真っ黒なウ○チが2つしてありました。

 

責任もって家の中で飼ってもらえないあなぁ・・。

(すみません。このドラマよかったなぁと思った人は以下読まないで下さい)

 

TV朝日65周年記念ドラマプレミアム【終わりの無い街】

気に入らなかった。

 

周年記念と銘打ってあるし、

押しも押されもせぬ国民スターの大泉洋主演、

脇役に堤真一、羊も堂々だ。

とても期待していた。

 

放映が2時間だとして、

最後の5分間のあれは?

譲って大泉が原爆で左手吹き飛ぶのは分かるとして、

瞳に映った背負われた少女に「お母さん?」は?

何を示唆しているんだろう?

 

それまでの115分間は、これでもかこれでもかと、

何度も何度も飽きるくらい説明していくのに、

最後はこれ???

 

しかし、

調べると既に数回に亘って放映されてきたみたいだ。暗澹とす。

 

しかしですよ。

これが小説だったら、確かに自分の力量不足ということで、

ため息と共に最終ページを閉じるところだが、

大衆向けTVですよ。

何だか久しぶりに、貴重な自分の2時間の使い方にガッカリした。