なぜシャンパンを仕入れ続けるか。 | シャンパンバーが好き過ぎて…

シャンパンバーが好き過ぎて…

シャンパン、ワインが好きで、それに纏わるエピソードなどの記事を書いております。シャンパンバーが好き過ぎて、2015年に名古屋にお店を出しました。
ご飯が食べられる禁煙のシャンパン専門店です。
HPリニューアル。champagneloungekohaku.com

名古屋のシャンパンラウンジ琥珀です。


なぜ、シャンパンを仕入れ続けるか…のお話。


個人消費できないくらいの量をずっと買い続けているので、在庫はどんどん増えていきます。

売上が良いときほど、仕入れているのでお金は貯まらないです。


仕入れる理由は幾つかあります。


市場(しじょう)の流れを信用していない。

4月付近の数々の値上げ、ロシアの侵攻やコロナ禍の値上げ、もしくは便乗値上げ。

マイナスな要因は多いですので、状況が良いときに先手を打たなきゃと言う気持ちがあります。

例えばインターネットで、特定の物を買い続けているとわかりますが、気付かないレベルで少しずつ値上げが入っていることは殆どです。

業者さんからでも、同様なことはおこります。

仕入れが高値だとお客様へシワ寄せがいってしまうので、それを恐れてます。

ここで問題なのが、意外にも誰が悪いと言う事ではなかったりします。

これはあらゆる業界に言えると思います。


アイテムの価値を高くする。

主要アイテムはご存知の通りシャンパンです。

需要のタイミングより、早く仕入れることにより、何年も掛けてあらゆる商品を分散して売ります。その間に、大抵は次のヴィンテージが出てきたり、マイナーチェンジが出てきたりして過去の物の価値が高くなります。

それは店として意図的にやっている事です。

お客様も喜びます。


エイジング。

長く様々な物を分散して売る間に、シャンパンは大抵の場合で美味しくエイジングされます。

完璧に管理した湿度や温度などの素晴らしいセラー環境が、とても良い仕事をしてくれます。

早めに手元に置くことで信頼のおける環境でエイジングができます。


世間や経済に還元するエネルギー。

実はこれが一番大切な理由かも知れません。

生産者も輸入業界も酒業界も飲食業界も皆、いまだに困っています。

この二年あまり、人々の生活はコロナ禍により変わりすぎてしまい修復には時間が掛かっております。もしかしたら、修復できないかもしれません。

その中で、皆が自分の立場でできる最大限に意味のある行動をとる必要があると考えてます。


では、私には何ができるか。

沢山のお金を扱える方々に働きかけたり、こうやって皆様へメッセージを届ける事ができます。たかだか、何百か何千の話かも知れません。でも、このマインドが芋づる式に良い無限連鎖を作る事ができたら、とても素晴らしい世界になるだろうとも思います。

毎日が経済実験みたいなものです。

何も響かない方も居れば、物凄く動き出して共感してくれて、沢山のお金を私に託してくれて、またそのお金を一つのカードとしてまた次の勝負に出ると言う事に繋がります。

その結果、シャンパンを通して沢山の方々に貢献できます。

私のやっている事は小さい事だけど、それに影響受けた方がいたとして、彼らの分野でも同じように働き掛けたら、もっと流れが変わるのではとも考えてます。


仕事は給料の為にやるだけでは凡人のままだと思います。

変人と言われてでも、人様に対して活きたお金を遣うことが必ず自分にも人にも幸せが還るように思います。

そう、信じているから、売上が悪くても仕入れなきゃと思うわけです。


何も響かない人はそもそも、ここまで読んでないでしょう。

ワインラバーには一部、自分さえ知識がつけられて経験できれば良いという考えの方がいらっしゃいます。そのためには店がどうリスクを背負うとか関係ない人も居ます。

本当にワインやシャンパンを愛するなら、世界中でいかに廃棄されないようにどうするかを考えてみる必要があります。

ワインやシャンパンを通じて、店を通して何が訴えられるか。大事なことは葡萄の比率や、熟成期間がどうと言う事ではないのです。

心なのです。心があって人が動き、物が動き、お金が動くのです。そして、心がないところに物もお金も動かす必要はないのです。


世の中に遣われなくて終わるお金がどれだけあると思いますか?

遣わないでとっておいて終わる人生より、美味しい物を楽しんで、沢山の方々に幸せを配れた方が素敵ですよね。

時々、年輩の富豪の方を見ると少し寂しそうに見える事があって、人生の価値って何だろうと考えてしまいます。しまいにはお酒すらあまり飲めなくなるわけです。


話は戻り、仕入れる理由は結果的に沢山の方を笑顔にできる気がするからです。


ホームページ