ライフスタイルを売る、ということ。 | シャンパンバーが好き過ぎて…

シャンパンバーが好き過ぎて…

シャンパン、ワインが好きで、それに纏わるエピソードなどの記事を書いております。シャンパンバーが好き過ぎて、2015年に名古屋にお店を出しました。
ご飯が食べられる禁煙のシャンパン専門店です。
HPリニューアル。champagneloungekohaku.com

名古屋のシャンパンラウンジ琥珀です。

本日は休業です。

 

また感染状況や県の考え方によって、営業に変化が出てくることもあり得ますがその際はご理解下さいませ。

今は、日曜休みでやっているけども、場合によってまたそれも見直すかも知れません。

 

週末の営業内容はとても静かですが、僅かな数の常連様たちになんとか支えて頂けている状況でした。

お気遣い頂き、本当に感謝しております。

お客様の頑張ってくださいって言葉は、とても前向きな気持ちにしてくれます。

 

もうじき、周年の時のクレジットの売上も入金されるので、それくらいにはまた仕入れを攻めたいなと考えてます。

時短もあり、日々、静かに過ごしてますが、時間もたくさんあるので、公園を歩いて通勤したりするのですが、季節を感じます。

忙しい日々では見えない景色が、何気ない日常にあることに気付く。それがとても大切なことに思える。

小さな春の訪れや、季節の移り変わりは、小さな日常の中にある。

たんぽぽの綿毛が今にも飛び立とうとしている。

こういうことに気付く時間の使い方はお金には変えられないと思う。

似たようなことたまに書くのだけど、シャンパンを飲む時間もそれに近い。

シャンパンを飲むために3つの必要な要素がある。

それは、お金。時間。心のゆとり。

どれかが欠けていても足りない。

お金持ちがケチなのもみっともない。

時間だけあってお金がある人をひがむのもみっともない。

そもそもお金にゆとりが多少ない人で、心にゆとりがある人も少ない。

3つ揃ってのシャンパンだと思う。

私が売りたいのはシャンパンであってシャンパンではない。

私はライフスタイルを売っている。

お金持ちを集めるのは難しい事ではないかも知れない。

ライフスタイルの提案はそれよりもっと難しい。

そして、儲けることも実は難しいことではない。

難しいことは良心との闘いだと思う。

安いものをそこそこで売る、高いものをぼちぼちで売る。これが正解です。

不正解は安いものをぼちぼち以上で売ろうとする。これが良心との闘いとも言える。

今は消費者も原価がわかる時代。原価で飲みたい人は店に来なければいい。

価値がわかる人や、運営費の想像ができる人なら駅前の一等地での価格設定に驚くでしょう。

まず、ライフスタイルの提案にはそこの想像力が必要最低限です。

そして、季節の移り変わりや風光明媚に何も思わない人は、シャンパンを楽しめていないかも知れません。

何々の葡萄がどうとかってことも答えるけど、本当に聞きたければその辺のバッチをつけている方に聞けばいい。

そうじゃない場合で、心から色々豊かにシャンパンを捉えたい方は、白川公園を歩くと良いでしょう。

春の香り、水や木々の流れ、人々の日常や笑顔、自然の癒し、無数の情報があります。

それに応じる感性がシャンパンの泡の細かさ、香り、ラベルなどのデザイン、生産者の思い、歴史的な背景やその凄さに気付くことと思います。

 

私は、シャンパン飲むときに割り箸ください・・なんて言うお客は好きではないね。友達になれない。あと、一気飲みも嫌いですね。

シャンパンは蝉みたいなものだから生かしてあげないと。

蝉は土の中で7年、地上で1週間と聞いたことがある。

シャンパンもヴィンテージが付くものは最低3年から10年程度熟成して、消費者に届く。

1週間とは言わないけど、せめて多少時間かけて、温度と共に香りや味の変化に気付いても良いのでは・・・。

 

そういう感性がある人は間違いなく出世しています。

数千、数万人の接客を重ねてきて見えた景色です。