相手に伝える為に、必要な事。
昨日の記事、
■ 挑み続ける事
http://ameblo.jp/hiroblo/entry-10012450900.html
で紹介した、この本。

~ ソニー と SONY ~
日本経済新聞社
この本の中で、
心に残った一場面がありました。
人に伝える為には、
人を動かす為には、
何が必要なのか ・・・ 。
この書の中にある、
出井前会長が
その後継となる
次期経営陣の思案中に、
中鉢現社長に対して
視線を注いだ、エピソード。
2000年5月、
まだ中鉢現社長が
デバイス部隊の統括だった当時、
中鉢氏が総責任者として
ソニー10号館にて開催された、
「モノ造りフォーラム」 。
グループ内で開発中の
技術・モノ造りのノウハウに関する
展示で埋め尽くされた、
そのディスカッションの場。
聞き手は、
ソニーの技術陣の方々。
これからのモノづくりを
支えていく、エンジニアの面々。
出井氏と中鉢氏、
両氏のプレゼンテーションは
対照的だと感じました。
その、内容。
まず、
出井氏のパート。
「デジタル時代のモノづくりは
市場と一体化した事業所、
そこでのモノづくりが主役になる。
21世紀の
プロダクト・イノベーション、
マニュファクチャリング・イノベーション、
マーケティング・イノベーションの
三位一体でやっていくことで、
我々は市場と一体化できる。」
と話しても、
あまりピンときたエンジニアはいなかった。
プレゼンテーションとして整然としていても、
エンジニア魂には響かなかった。
※上記、本文より引用。
そして、
中鉢氏のパート。
一方、
最初にあいさつした中鉢は
出井ほどスマートな論理を
語ったわけではなかったが、
まさに熱弁を振るった。
全開だった。
「『モノづくりフォーラム』 は
私たちが持っている
モノづくりのパワーを
共有し、利用し合い、
競争力がある商品を
実現するための場です。
今まで世の中になかったものを
商品として送り出し、
新たなマーケットを創造するという
ソニースピリットの実現に向けて、
メカ、ソフト、デバイス、実装などといった
広範な技術の枠を集めた
モノづくりへの熱意が、
今こそ求められているのです。」
そして、
最後まで愚直に話し通した。
「この機会を通じて、
モノづくりに携わるすべての人が
製品カテゴリーや組織にとらわれずに
それぞれの能力を発揮し、
わくわくするようなソニーらしい商品を
生み出す一助にしたい。」
※上記、本文より引用。
それぞれのプレゼン、
それぞれに
より強く訴えが届く
場所が・人が、あるでしょう。
しかしやはり、
ここでは中鉢氏の、
想いの丈を込めた全開の、
その言葉たちこそ、
より強く響いてきました。。。
難しい言葉は使わず、
誰しも分かりやすく、
熱く会話をするように 。。。
私も、
プレゼンテーションで
常に心がけている事。
内容も、
プレゼントークも、
どれだけ相手に伝わるか。
内容が正しいから、
相手に届くのではない。
相手に響くから、
相手に届くんだ、と。
どんなに正しい事を並べても、
どんなに高度で知的な事を並べても、
伝えたい相手に届かなければ、
0と何も、変わらない。
正しい事を、というのは前提条件。
その上で、
1から10まで
何もかも正しい事を並べるより、
相手が3欲しいのなら3を、、、
相手に響く言葉があるなら、その言葉を、、、
相手にとって大切なことを
相手にとって響く形で届けるからこそ、
内容は、伝わるのだ、、、と。
プレゼンをされてる方なら、
この辺はよく分かるはず。
時に流暢に話すだけ話して、
視聴者はあくびして・・・という事、
よくありますね。。
伝え方。
その言葉なり、
その話し方なり、
その人に届く様な、形。。。
これができてこそ、
本当に相手に届き、そして動く。。
相手にとって響く言葉で、
気持ちが見える形で伝えた時、、、
人に伝わり、人が動く、
そうあるはずです。
中鉢氏の、
情熱のこもった言葉。
モノづくりに、
今までのソニー人生の
すべてを注ぎ込んできた、
その全ての想いを、スピリットを、
視聴者の、皆に、、、
全開で、愚直に、
掛け値無しに、作らず、
想うがままに。。。
聞き手として、
これ程に響いてくるプレゼンは、、、
少なくとも、
私には強く伝わってきます。。
出井前会長も
それを感じられたからこそ、
「グループ内のエンジニアを
まとめるとしたら中鉢しかいない」
※上記、本文より引用。
と、想われたのでしょうから。
ストリンガー氏と両翼となり、
今後のソニーを率いる中鉢現社長。
そのご活躍、
ビジネスパーソンとしても、
そして一ソニーファンとしても、
今後も拝見させていただきたいです。
そして、、
その想いが現実となり、
ソニーのあるべき姿を、、、、
取り戻して欲しいです。
何より、感じた事。
そしていつも、
自らの日々の中で、感じている事。
人に何かを伝える時に
一番大切な事は
「相手にとって響く内容
気持ちの見える伝え方」
これをもう一度、
自分の中で再確認した
一シーンでした。
今後も、
折衝なり提案・プレゼンが
続いていくであろう、自分の日々。
その時、
必ずこの事だけは
忘れないように・・・ と
自分に、言い聞かせて。