IPv6、本格始動 ?!
05年8月20日 日経新聞 国際面
「米、2008年までに IPv6 に移行」
米ホワイトハウスは政府機関で利用する
インターネットについて、2008年6月までに
次世代通信規格「IPv6」に全面的に切り替える。
現行規格に比べハッカーなどの攻撃に強く、
より多くの機器に簡単に接続できる利点がある。
民間の関連ビジネスの活性かも促し、次世代
ネットで先行する日韓などを追い上げる。
「IPv6」 ・・・
やっと始動の時来たり・・・なのかな?
IPv6 への移行。
これは、もう数年前から言われていること。
現在利用されているのは「IPv4」。
これには、大きな問題が立ちはだかっていた。
約 43 億のアドレス(住所)を持てる「IPv4」。
しかし、ネットワークの割り振りをカナリ大雑把に
行っている上、 その後のインターネットの
爆発的普及に伴い、43億個のアドレスでは
足りなくなる想定となった。
「IP アドレスの枯渇問題 」
IPv6 開発の始点はここ、と以前本で読んだ。
IPv6 は、v4をさらに 4乗するほどのアドレス空間。
枯渇問題は、これで解消される・・・ が
現在、仕事で研究肌の方とよく折衝する機会を持つ。
皆様方、よく仰るのは、
「IPv6 対応機種は、まだ出ないの?
開発急がないと、来るよ、すぐに。」
との事。
しかし、今のところ IPv6 の利用は一部に限られており、
特に一般に対しては殆ど利用事例がまだ無い状況。
ルーティング技術・機器の発達などにより、
v4 の有限資源が効率よく利用されるようになった。
枯渇が少しだけ伸びているのが現状。
今回の記事でとても興味を持った部分は、
「IPv6 のセキュリティ性への注目度」。
昨今、サイバーテロやネット詐欺など、
インターネット上での犯罪は増加の一途。
今回の記事を見る限りでは、IPv6 移行のトリガーは
「枯渇解消」 よりも 「セキュリティ向上」 に
重点が置かれている、と感じる。
IPv6 は、 標準仕様で 「IPsec」 と呼ばれる
暗号化プロトコルを搭載している。
この辺りの技術が全般的に対応となれば、
ネット上の安全性がかなり向上する。
これは、時代を反映した結果かもしれない。
ただ、やはり 「IP 枯渇問題の解消」 は
とてつもなく重要な要素。
さらに増え続けるインターネット人口、
さらに今後は白物家電を始めとして、
車、家具、ゲーム機、果ては道端の自販機まで・・
あらゆるものがネットワークに繋がってくるだろう。
アドレス空間は、更なる大空間が必須。
また、IPv6 の 「プラグ&プレイ機能」 も重要。
これは、機器に特別な設定を行わなくとも、
IP アドレスを自動的に振れる機能。
わずらわしい & 初心者には取っ付き悪い
設定が省力できるだけでなく、今後やってくる
「ユビキタス社会」
(いつでもどこでもネットワークに繋がることが
できる環境。モバイル環境がその先鋒)
では、誰が、どこにいても、簡単にネットワーク
を利用できる環境が必要。
インターネットは社会インフラとなるべきもの。
上記の件は、そのポイントとなる要素。
以前から、周りで声を聞きつつ、
身近な実用ではまったく実感に乏しかった 「IPv6」 。
しかし、米国が動いた、というのはとてつも無く大きい。
この時事、今後大注目していきたい。