桜田門外ノ変[★★★☆] | ひろの日記

桜田門外ノ変[★★★☆]

休日ということで、久しぶりにぷらっと映画館行っきました。
見てきたのは桜田門外ノ変。今年は時代劇映画が非常に多いのですが、その中でもひときわ地味な一品です。
で、主役は地味な主役やらせたらこの人か伊藤敦史かという大沢たかお。
坂本竜馬ブームな今年に時代設定的にはマッチしているのですが、竜馬は出てこないんですよねえ。
ま、そんなわけで映画館行っても客は少ないうえ、平均年齢が異常に高い。
内容としては、井伊直弼暗殺(っていうには堂々とやってるんだけど)シーンから始まって、そこにいたるまでの流れと暗殺後の逃亡シーンを交互に勧めていくという感じで、唯一の派手なシーンが最初に終わってしまうというまあ、ハリウッドではありえない展開。基本的には、井伊直弼も水戸藩士も国の将来を思ったうえでの行動であり正義/悪という概念はないということなんですが、せりふ的にはそうなんですが、いかんせん井伊直弼が悪人顔すぎ。また、水戸藩士も暗殺は成功するが、その後がぼろぼろ。本当に井伊直弼を殺す意味があったのかがわからない。なんともカタルシスのない結末なんですが、でも、あまりにも不器用で、まっすぐな武士は見事に描かれていたかなと。人生経験が豊富な人じゃないと楽しめない映画でしたね。