将来が見えない中で、盛大に消費できるわけがない
現代の若年層は消費をしない、車も買わないし、酒もタバコもしないし、無理して異性と付き合おうとすることもない。
今、どこかの企業に雇われて働くことができていても、いつリストラされるのか、いつ給料を格下げされるのか、まったく分からないのである。
じりじりと社会環境が悪くなり、それが企業の経営悪化を招き、最終的には「何か良くないこと」が明日にでも自分に直撃するかもしれない。
そうであれば、誰であっても守りに入るのは当然だ。
日本の景気マインドがいつまで経っても良くならないのは、将来に対する希望や展望が見出せないからでもある。
将来が見えない中で、盛大に消費できるわけがない。さとり世代でなくても、将来の来たるべき苦境に備えて少しでも貯金しておきたいと思うのが普通である。
かつては長期ローンを組んで住宅を買うのは堅実なサラリーマンにとっては珍しくない行動だった。しかし、今は長期の住宅ローンを組むということ自体が大きなリスクと化している。いつリストラされるのか分からない中で、数十年の住宅ローンを組むというのは、無謀なギャンブルでもある。終身雇用が崩壊しており、再就職も難しい時代に、長期に渡る住宅ローンは「ワナ」である。http://www.bllackz.com/?m=c&c=20151021T1607340900