ゲームに1日8時間…ネット依存の大人たち 「社交性もないぼくが、恋愛や出世を望んでも痛い目を見るだけ」
中学・高校生のネット・スマホ依存は社会問題化しているが、いまや大人も蝕(むしば)んでいる。 学生や社会人の独身男性で目立つのが、「オンラインゲーム依存」だ。
都内在住の会社員Aさん(39)は今年1月にオンラインゲームの世界にハマり、いまでは1日に平均8時間をゲームに費やすという。
「初めは2、3日に1回、数時間のプレーで満足していました。それがいまでは仕事と寝るとき以外のすべての時間をゲームに使うようになった。睡眠不足で会社を無断で休むこともあるけど、ゲームの世界では恋人がいて、仲間もたくさんいる。充実しています」 充実している――そう躊躇なく言い放つAさん。 「イケメンでもなく社交性もないぼくが、現実社会で恋愛や出世を望んでも痛い目を見るだけ。 ゲームの世界では女性ゲーマーからモテるんです。仲間からも尊敬されていますし…もう、それでいいんです」 ネット・スマホ依存に陥る大人には、Aさんのように現実社会に何らかの不満を抱いている人も少なくないようだ。
「ネット・スマホ依存に陥る人に多いのは、現実世界で得ることが難しい充足感や癒やしをネットの世界で手に入れようと願うことです。積極性に乏しく、他者との親和性が低いのも特徴です」(東京大学大学院情報学環の橋元良明教授)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131028-00000005-sasahi-sci