野田内閣 外遊で税金ムダ遣い 外遊のほとんどは物見遊山

13日に内閣改造を計画している野田政権。一川防衛相と山岡消費者相の“問責コンビ”の更迭をカムフラージュする閣僚交代だが、この一件で露呈したのが、閣僚たちのすさまじい外遊ラッシュだ。
11~13日に予定していたモンゴル訪問を12日帰国に前倒し。9日慌てて日本を出発した。防衛協力を強化する覚書を交わすのが目的というが、更迭秒読みの大臣に来られては、モンゴル政府も迷惑だろう。9日出国した枝野経産相は予定通り15日までインド、タイ、ミャンマーを歴訪、自見金融相も14日まで訪米する予定だ。

元外交官で評論家の天木直人氏がこう言う。「昨年は大震災のせいで外遊を自粛した大臣も多かった。それで、通常国会が開かれる24日までに、駆け込みで外遊に出かけようというわけでしょう。もちろん、こうした外遊のほとんどは物見遊山です。そのために大勢の役人や大使館が世話をしなければならない。マスコミに食事を振る舞う大臣もいるが、これらのカネは機密費から使われます。今回の改造で国民の知らない外遊がバレた格好ですが、“財源がない”“増税だ”と言っている野田政権が、最も税金のムダ遣いをしているのだから呆れます」昨年11月、隣国の中国を訪問するのに1200万円かけてチャーター機を用意した玄葉外相の例もある。本当にこの政権はインチキばかりだ。
自民党の谷垣総裁も東南アジアを訪問中。党内からは「なぜこの時期に行く必要があるのか」と批判が噴出している。この国の政治家は、どいつもこいつも腐り切っている。(日刊ゲンダイ2012年1月10日)