「NHKクローズアップ現代の「“助けて”と言えない30代~」を見た。現在、30代の失業者は80万人近くにのぼるという。そんな人たちと多く会ってきたが、ほとんどの人から私は「社会への怒り」的な言葉を聞いたことがない。みんながみんな、「自分が悪い」「こうなったのは自分の努力が足りなかったからだ」と口を揃える。30代の心に強固に埋め込まれている「自己責任」という思い・・・(雨宮処凛がゆく)」
・・・そりゃいくら苦しいからと言って、人前で他人の前で、社会を憎んでいる、国を呪う・・・とか叫んでたら、頭がおかしい人と思われるし、他人の前では冷静を装うだろう。たぶん日本人はみなアホで、人が言うから、自分も言うみたいな単純思考なのだ。落伍者に自己責任を押し付けているのは経営側などで、経団連らが派遣らを勝手に使い捨てておいて、自己責任はないだろう。
トヨタはプリウスのブレーキのクレームを、客の運転感覚がおかしいから、とか言って断じて欠陥とは認めないようだが、とことん何でも自己責任にさせる。
現在や氷河期など、新卒ですらいい会社に入れる人はごく一部で、いったん辞めたら、もう人生終了・・・の世の中。現在の失業率悪化や少子化は、明らかに国、政府が特に中高年失業者に対する支援をおろそかにして放置している事が元凶であり、逆に失業保険を3ヶ月で打ち切る有様で、仕事ないなら、死ねと言わんばかりだ。
近所や知り合いに40代の失業者が知ってるだけで、3~4人はおり、いずれももう何年も仕事が見つからず、年齢のせいでバイトすら見つからないらしい。失業保険はもちろん切れている。実家に引きこもっているので、生活保護は受けられない、国保は月3万・・・今全国で、このような状況の中年失業者があふれかえって苦しんでいるはずなのに、何故かニュースにはならない。今、職安の月20万くらいの仕事だと、1人の募集に50人、100人と募集が殺到して、みなその数を聞いて、書類選考に応募する事すら、あきらめてしまうようで、雇用が今非常に深刻な非常事態だ!
年収350万円しかない35歳を救え、とかの本が出て話題になっているらしいが、40歳を過ぎた失業者や、年収100万円台の非正規派遣、アルバイトの人は大変だ、となぜ誰も感じないのか?誰も言わないからか? TV、新聞や、ネットですら、若者が大変だ、女性の雇用を・・・みたいな論調ばかりで、なぜ本当に苦しい人は無視され続けられるのだろうか・・・先行きの危ない今、これから誰もが失業する可能性があり。今、車買うとかもっての他で、もう何も買えない、将来が怖くて、お金が使えない・・・。