「土地を持ってるだけで勝手に入ってくる不労所得が欲しい、という願望をみごとに叶えたのが賃貸住宅であった。アパートや賃貸マンション経営といった形で地主たちは不労所得を手に入れたのである。こんなに空き家が多いのに家賃が下がらないのはなぜか。みんなで談合して適正価格になるのを妨げているからである。「持ち家」を手に入れたとしてもその家はローンを完済するまでは完全に自分のものにはできない。持ち家のようでありながらも、我々は住宅ローンという形で銀行の奴隷となっているのである。
賃貸住宅の入居者であるか、住宅ローンを払ってる最中の我々は、この理不尽な搾取にどうやって応えればいいのか。それは一斉に家を買うことをやめることである。ある日を境にして、日本中で全く家やマンションが売れなくなることを想像してみようじゃないか。そうなるとマンションデベロッパーは次々と破綻するだろう。半年や一年耐えてから一気に倒産しまくるわけで、銀行は返済金がわりに不良在庫となったマンションを叩き売りするしかなくなり、壮大な値崩れが起きる。でもまだ買ってはいけない。土地を売ったり貸したりして不労所得を手に入れることが当然だと思ってる連中に「ゼニが入ってこない恐怖」をとことん与えてやるのだ。2年くらいの間、家が全く売れないという異常事態が発生すれば日本経済はかなり混乱しているだろう。そしてその異常事態を解消する唯一の方法は、公営の賃貸住宅を増やして家賃も安くして、民間のぼったくりアパートやマンションに住む人を横取りすればいいのである。それは民業圧迫ではない。暴利をむさぼる悪徳家主の駆逐である。こんなに空き家が多いのになぜ家主たちはダメージを受けないのか。それはあまりにも家賃水準が高いからである。入居率が減っても十分食っていけるような莫大な収入をすでに得ているので、空き家が多少増えても問題ないのである。
オレの提唱する「住宅購入2年待て!」計画、ただ2年間でいい。ネット上で「2年間住宅購入延期のススメ」を声高に主張し、多くの賛同者を得て、弱い国民が一致団結して、家を買うことをやめてしまったとしたら、土地も家も信じられないくらいに安くなる。そして開発した不動産業者も資金を提供した銀行もみんなつぶれてるだろう。しかしその後にやってくるのは今よりもきっとよい社会のような気がする。真っ当に身体を動かして働くより、土地持ちで家賃収入をもらってる方がはるかに実入りがいいという世の中の不条理を無くしたいのならば、家なんか買わないことだ。( 暴言コラム・江草乗の言いたい放題  2009/12/1抜粋)」

・・・最近、江草氏のサイトを発見しましたが、数々の素晴らしいわかりやすい意見で必見、江草乗 応援プロジェクトに参加、リンクを晴らせてもらいます。 私は一生、家は買いません。買いたい人も、たかだか数十万程度の住宅エコポイントに釣られて購入すると思うツボで、数年間の購入拒否による下落で、何百万レベルの値下げを待つ方がいいに決まってる。