「アメリカは郵政民営化の裏に、日本人の貯蓄資産を狙う意図があり、ニューヨークタイムズの風刺漫画が引用されて紹介されているが、なぜ日本の新聞やTVなどのマスメディアは、これらのことを報道し追求しないのか。広瀬氏の書いた内容が全て真実だという保証はないが、限りなく真実に近いと思われる」
「広瀬氏は現代社会の金融資本主義崩壊の原因は誰にあったのか、名指しで批判をしており、その勇気には瞠目するものがあります(これが英語に訳されたら広瀬氏はアメリカ政府のブラックリストに名を連ねることになるでしょう)。ここまではっきり書いている以上、これを否定する人は、“この記述は間違っている、なぜならこの人のやったことは”ーという風に具体的に書かなくては説得力を持ち得ないでしょう”首謀者”たちに言いたいことは、”あんたら、他人の生活を破壊してまで、どうしてそんなに腐るほどのカネが欲しいの?”」
「恐慌が起こる原因も知らずに、明日を信じて、働いてきた人たちは何なのかと。貧しい人を生み出し、奴隷とし、錬金術だけで裕福層が幸せを享受するそんな腐った世界」
「本書では、この未曾有の不況の「首謀者」と「責任者」の名前を挙げて、米国金融資本主義依存の時代は終わったのだとはっきり書く。「首謀者」たちはオバマ政権の中に入っているのだが、そういう情報を日本の大マスコミは報道しない。もはや日本の大メディアは、ジャーナリズムではなくなっているとさえ思える」
「非常事態には無知や感情的になってヤケ起こしたりするのは命取り。ブルジョワ支配層が好き勝手振舞ったおかげで弱い人間達にしわ寄せがやってくるのは間違ってる。我々はもっと健全に怒らなければならない。おとなしいのは無知だからだというのには深く納得させられた。 資本主義崩壊の首謀者たち (広瀬隆レビュー) 」