3月20日(火)に多賀洋子さんの講演会に行ってきました。
3月は勉強会や講演会などのインプットが多く、アウトプットが目的のブログなのに、
私がサボっているせいで追いついていません。遅いですが、少しずつ更新していく予定ですので、
よろしくお願いします。
~最新のものから~
どうすればラクに介護ができるか
どうすれば認知症の人が幸せな日々を送れるか というテーマでした。
以下、当日いただいた資料を参考に、書かせてもらいます。
(ブログに書かせてもらいたいとのことをご本人に話し、写真も撮らせていただきました)
☆ 認知症の症状は、中核症状と周辺症状の二つに分けられる。
中核症状とは、物忘れ(記憶障害)、時間や場所や人物がわからなくなる(見当識障害)
言葉や数などを理解する能力の障害、思考力判断力の障害などをいいいます。
現在のところ治療や薬による回復は不可能。進行を遅らせる薬はあるが、治すことはできません。
周辺症状は、不穏、暴言暴力、拒否性、収集癖、不眠、失禁、徘徊、幻覚など。
人によって現れたり現れなかったり、また現れても程度や頻度が異なります。
おたまさん(義母)の場合は、今のところ中核症状の太字ぐらいで、幸い周辺症状まではすすんでいません。
中核症状は、治療・回復不能だけど、周辺症状は家族や周りの人たちの接し方、対応の仕方によって、程度を小さく抑えることができるということです。
どういう接し方、対応の仕方をすればよいか?
家族が愛情を込めた認知症対応モードにリセットする。
つまり、家族がそれまでの常識や通念を捨てて、認知症の人の心に寄り添い、優しく接するように頭を切り替える。愛情を込めたウソも積極的に使う。 ということです。
具体的にいうと
①忘れていることを指摘しない
②間違っていることを正さない
③制止しない、ダメという言葉を使わない
④ごめんね、と家族の方が謝る。
⑤ありがとう、と感謝の言葉をかける
⑥認知症の人に判断をまかせない
⑦家族は罪悪感を持たない
・・・ということですが、我が家はどうかというと・・
① は大丈夫です。だいぶこの対応には慣れました。つい、言いたくなるけど、仕方ないと思うようにしています。
② うーーん、これは難しい・・。間違ってることを正しても問題はないです。
③ これも難しい。使う場面が今のところないです。
④ の場面もあまりないです。おたまさんがごめんねということはあります。
⑤ これはよく使うように心がけています。ごはんに食べにきてもらったり、ゴミほりなどしてくれたときは、「すごく助かる、ありがとう!」と声を大にして言っています。
⑥ 今のところはいろいろ聞いて判断してもらうようにしています。
⑦ これはわかります。押しつぶされない、わりきることと言われました。
今後、症状が進んで、在宅が難しくなったときには、いろんな事を選択するときがくるかもしれません。
多賀さんは、ご主人と二人暮らしで(子供さんらは結婚して県外に住まれています)
お一人でご主人に向き合われ、途中からディサービスを利用されています。
男性,女性の場合、配偶者や子、嫁の立場によって、異なると思います。
おたまさんの場合は、今のところ穏やかに過ごせていると思います。
①と⑤が特に大切だと感じています。
ご主人と奥様のこれまでの経過と関わりについて、お話を聞かせてもらった他
☆早期受診にこぎつけるコツ
☆ディサービスを始めるコツ
☆認知症の人の本当の状態は、短時間接するだけではわからない。
☆認知症を恥ずかしがったり、隠そうと思ったりしないでほしい。
誰にでも起こりうる病気なのだからオープンにして、お互い様の精神で、地域全体で見守ったり
支えあったりしてほしい。
ということをもっと詳しく話して頂きました。
最後に質問させてもらったのですが、ご主人がアルツハイマー型認知症と診断された時には、中等度になっていて、アリセプトは使わなかったそうです。(進行してから使ってもあまり効果がないということで)
本当は最期まで自宅でお世話をして、看取りたかったと言われてました。
しかし、亡くなられる前日まで食事もでき、胃ろうや気管切開をすることもなかったのが
ご本人がお元気なとき望んでいたことだったので、それは幸いだったとおっしゃられていました。
夫婦の場合、どうしても一方の負担になりますし、自宅で一人で看るという事は、体力的にも精神的にも大変です。ご主人の様子がおかしいなと思い始めてから、最期を看取られるまで、10年のあゆみでした。
多賀さんが、途中で倒れることなくお世話をできたことが、本当に良かったと思いました。
サッチャー元イギリス首相がモデルになった「鉄の女の涙」という映画が今話題になっています。
元首相でも83歳で認知症を発表されています。
日野原先生の奥様でもそうです。
そう思うと、おたまさん(84歳)が認知症だとしても悩むことはない。
というわりきりができました。
これからも穏やかに過ごせるような対応を、皆で心がけていきます。
ここまでの長文読んでいただき、ありがとうございました!
多賀さんの著書はこちらです。(今2冊読んでいるところです)
- ふたたびのゆりかご アルツハイマー型認知症の夫と笑い合う日々 (介護ライブラリー)/多賀 洋子
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- 認知症介護に行き詰まる前に読む本 「愛情を込めたウソ」で介護はラクになる (介護ライブラリー)/多賀 洋子
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- こちらは続編。購入してサインして頂きました。
- ご本人に「ご主人がディに行ってるときに、ストレス解消のような趣味は何でしたか?」
- とお聞きしたところ、「本を読んだり、エッセイを書くこと」とおっしゃっていました。
- 私もブログを書くことが、趣味になったらいいなあ(^^)(あ、勝間さん的には単なる趣味でなく、稼げることだった!!まだまだ文章修行が必要&ついつい皆さんのを読む方が勉強になるので自分はサボってしまう^^;)