ボクは夜空を見上げて、フタコトミコト囁く。ボクは缶ビールを片手にこの世を憂いている。誰もいない世界に憧れている。

身体中にアルコールが充満していた。ボクは夢遊病患者のように彷徨った。自分が何処にいて何をしているのかさえもわからなかった。ただこの世の終わりのようなひどい顔をしていたのだろうということは後になっても容易に想像がついてしまう。