なず(おっきー桜だこと…)
二年前-
直「え?この桜のピアス?」
「雛がつけてたのもらったんだ」
そのピアスは
今もまだセンパイの耳につけられていた
なず(そーだなぁ)
たとえば
直センパイの中で
雛センパイが桜だとしたら
私はタンポポみたいな
存在なんだろうな
その辺に咲いてて
誰の目にとめはしない
ちっぽけな存在
桜の存在感には敵わない
なず「直センパーイ」
「どこですかぁー」
?「ほい?」
直「よっ」
ズゴッ-
なず「ぎゃー⁉︎直センパィィイィィ
直「ははは。危なくタンポポ踏むとこした」
なず「もしやタンポポ避けるために顔面からおちたんですか?」
直「?うん」
なず(え~~…)
なず(また泥だらけ)
なず(それもこれを守るために…)
直「なずってコレみたいだよな」
ん…?
直「…オレん中でなずは
いつもニコニコしてるイメージ」
「キツイ練習だって泣き言はかない
人の悪口も
強いから人に優しい」
「そーいうとこがタンポポみたいだと思うんだ」
「コンクリートとかマンホールとか」
「咲くのが難しいところでも真っ直ぐ上を向いて咲く強さを持ってるだろ」
「だから俺他のどんな花よりも」
「タンポポが一番キレイだと思うよ」
鮮やかな桜の下で
タンポポが一番だなんて
バカげてる
バカげてるよ センパイ
…私も
やっぱりセンパイが好きとか
なず「嬉しい」
バカなんだろう
なず「私、タンポポでよかった」
「ありがとう。直センパイ」
センパイがそう言うのなら
タンポポでいい
ちっぽけでもいいから
あなたの側に咲きたい
直「どういたしまして」
あぁ
中学の時
あんなに苦しかったのに
痛かったのに
それでもまた
あなたに恋をする
