インドネシアの首都ジャカルタからこんにちは。
インドネシアでミュージシャン・タレント・俳優の活動をして10年になります、加藤ひろあきです。
最近はNetflix映画などにも出演しているのでぜひチェックしてください!
さて、いよいよW杯最終予選「日本vsインドネシア」at Gelora Bung Karno Stadium(グロラ・ブン・カルノスタジアム:以下GBK)が今週末15日に迫ってきました。
インドネシアはジャカルタで現地観戦をする人たちが少しでも快適にトラブルなく観戦できるように僕なりに注意事項など書いてみたいと思います!
インドネシアのサッカー熱は強烈
連日インドネシアのメディアで日本代表到着、練習の様子が報道されており盛り上がってます!インドネシアにとっても日本にとっても15日の試合はW杯出場が決まる予選ホーム&アウェイ方式の1周目最終戦になります。
インドネシアは直近の試合で最下位の中国に痛い敗戦を喫したものの、バーレーン、サウジアラビア、オーストラリアという強豪にいずれも引き分けており、最終予選を突破してW杯に出場する可能性を十分に残しています。
故にサッカー熱はこれまで以上に高まっており、さらに今回はインドネシア人の血が入った多くのオランダ人帰化選手が加わり戦力が大幅に上がった状態でグループ最強の日本代表をホームに迎えられるとあってその熱は最高潮に達しています。
今回の会場となるGBKスタジアムのキャパは78,000人。
一部の報道では日本側に割り当てられたチケットは2000枚ほどと言われており、残りの76,000人はインドネシアのサポーター、いや、むしろ日本側に売り出されているチケットをインドネシア人の方が買っている可能性もあり、そうなるともう会場中がインドネシアのサポーターで溢れるという完全アウェーになります。
日本代表に対してはすごく友好的な感情を持ってくれていますし、基本的に優しいインドネシアサポーターの皆さんなのでよっぽどのことがない限り危険なことにはならないと思うのですが、くれぐれも挑発行為などはしないようにお願いします。
刺激して集団として火がつくととんでもないことになるのがインドネシアではあります。対戦相手ではありますがそこはリスペクトを持って、サポーター同士は友好的に過ごしたいですよね。
参考までに。
会場入場の注意点
まず1番気をつけなければいけないのは、日本のようにスタジアムへの入場がスムーズにはいかないので時間にはかなり余裕を持って会場に到着するようにしましょうということです。
あとは携帯の電波も非常に入りづらくなるので、会場についてから何かをインターネット経由で見たり、探したりするのはなるべく避けて、事前にダウンロードしたり、スクショしたりして持っておきましょう。
地下鉄MRT(チケットのQRコードがあれば無料です!)、タクシー、バスなどを利用してGBK公園に着いてスタジアムを目指して歩くわけですが、GBKスタジアムの中に入るまでに二段階の荷物検査やIDチェックが行われます。
まずはGBK公園からスタジアム敷地内に入るのに一回チェックが入り、さらにその敷地内からスタジアムの中に入るのにもう一度チェックが入ります。当日は敷地内に入れるゲートに制限があるので長蛇の列になります。
*写真のゲートを抜けるとスタジアム敷地内になります。まずはここを超えるのが第一関門。
一人一人荷物チェックが行われて、ペットボトル飲料や危険物とみなされたものが回収される可能性もあります。(持ち物は最小限で向かいましょう!ただ入場の際に必要だと思われる「Garuda ID」登録に使用した身分証明書は忘れずに。)
敷地内への入場に関しては日本でのようにホームサポーター、アウェイサポーターでゲートが分かれたりしておらず、全員ごちゃ混ぜで長蛇の列になります。試合時間が近づくほどここの列が長くなり間に合わなくなるので気をつけてください!
この敷地内への入場は東西南北ゲートが合計8ゲート(写真の赤囲みで書かれているGateAからGateHまで)になる予定です。78,000人が8ゲートです。混雑、想像できますよね?(笑)
日本側サポーター割り当て席の場所
みなさんも送られてきた電子チケットで確認済みかとは思いますが、多くの日本側サポーターは「Premium Mandiri East」席になります。
「Gate E」が最も近く、「Gate F」や「Gate D」からも比較的近い「Zona 7」からの入場になる人がほとんどかと思います。
スタジアム敷地内(先ほどの地図で言う赤囲みとゲートの境目の黒い部分)への入場は「Plaza Timur(東プラザ)」からか「Plaza Utara(北プラザ)」からが近いでしょう。
ここからはスタジアムへの入場です。
ホーム・アウェイサポーターが分かれての入場になり、事前の注意事項によるとこのアウェイ席はインドネシアのユニフォームなどを着ては入れないことになっています。(逆にホーム側を買っている人は日本代表のユニフォームを着ては入れない可能性がありますのでご注意ください。)
このゲートに並んで入ることになりますが、事前の報道などによると今回の入場に際しては「顔認証システム」が導入される予定です。「Garuda ID」の登録に使用した顔写真がデータベース化されており、本人確認が機器によって行われるとのことで、なるべく「Garuda ID」作成時の顔写真に近い見た目で言った方が良さそうです。(メガネの有無、フェイスペイント、めちゃくちゃ厚い化粧とか注意!笑)
この顔認証システムが正常に作動するかどうかも怪しく、顔認証が一向にされないみたいな事態も予想されますが、そういう時は焦らずにチケットを係員に見せて、周りにきっと日本語もインドネシア語もできる人が一人くらいいると思うので、助けを求めてみてください(笑)もし僕が近くにいたら助けに行きます!
こういう事態も予想されるので、早め早めのスタジアム到着をお勧めします。
この他に「Indomie Upper Garuda」席(2階席)を買っている方もいるかもしれませんが、この席を買った方はゲートやゾーンが一つではないので記載されている番号やアルファベットを見て入口を探してもらうことになります。
*基本的にはこの写真にあるように先ほどの一階席よりは小さなゲートで入場して階段で上に昇って行くことになるかと思います。
この「Indomie Upper Garuda」席に関しては今のところホーム・アウェイの区分なく売られていて両国のサポーターが並んでの観戦になる可能性がありますのでご注意ください。
スタジアム入場後
スタジアム内に無事に入場できたら第二関門突破です!
もうピッチは見えていると思いますのであとは観戦するだけ!なのですが、その前にもう一つ関門があって、それが「自分の席の確保」です(笑)
座席にはもちろんアルファベットや座席の番号が記されているのですが、まずもって座席に書いてあるそれらの文字・数字がまぁ見にくい(笑)
そんで、平気で自分の席に人が座っているってことが起こるので、そういう時は慌てず、イライラせず、穏やかな気持ちで自分のチケットの座席番号を見せて対応してもらいましょう。
その人も単純に間違えただけって可能性もあるし、悪気があってそこに座っているわけではなく「空いてたから」くらいの気持ちで移動している人もいるので、そこは冷静に対処していきましょ。まあ、今回はチケット完売してるんで空き席なんてないんですけどね(笑)
とにかくこれは頻繁に起こるので落ち着いて対処してください!言ったらわかってくれるので声を荒げたり、イライラした態度で接したりしないようにね!
スタジアム敷地内の楽しみ
これはスタジアム入場前の話になるのですが、、、
無事にスタジアム敷地内(この地図で言う赤囲みとゲートの境目の黒い部分)に入れたら、まず行ってみて欲しいのが「Garuda Official Store」です!
地図で言うと「Plaza Utara(北プラザ)」の「Gate 6」から入った正面にあります。「Garuda Official Store」はサッカーインドネシア代表の公式グッズストアになります。
僕は以前からインドネシア代表の関連グッズはデザインがイケてる物が多いなと思って見ているのですが、代表のユニフォームはもちろんのこと、個人的にはこのプラクティスシャツがお気に入りです。
インドネシアの伝統的な織物「イカット」を使ったコートのようなものもあり、
ラインナップが非常に充実しているので、お土産として買うのもいいですし、是非一度足を運んでみてください!(とはいえ、当日は恐ろしいほどの混雑が予想されますが…)
さらには敷地内には飲食店やコンビニ、スターバックスなどもありますので、スタジアム敷地内に入ったらまずはそこを一周歩いてみるのもいいかもしれません。
ただ、どこも大変な混雑になると思いますし、支払いがキャッシュでできない可能性もあるのでその場合はクレジットカードでの支払いを余儀なくされるかもしれませんので予め準備しておいてください。(インドネシア在住者はインドネシアの電子決済「QRIS」を使っての支払いが普通です。)
ミニインドネシア語講座
せっかくなので会場内で使える、または覚えておくと便利なインドネシア語を紹介しましょう。インドネシア語で話しかけるとインドネシアの人はとても喜んでくれるので、単語でいいので覚えて使って交流してみてください!
まずは会場内で覚えておくと役に立つであろう単語から。
Timur:ティムール:東
Barat:バラット:西
Selatan:スラタン:南
Utara:ウタラ:北
Gerbang:グルバン:ゲート
Pintu masuk:ピントゥマスック:入口
Pintu keluar:ピントゥクルアール:出口
Kanan:カナン:右
Kiri:キリ:左
これらの単語は迷ったときに大活躍する単語たちなので是非メモっておいてください!
そして、挨拶。
ちゃんとお礼が相手の国の言葉で言えれば、色んな人がきっと親切にしてくれます!
Halo:ハロー:こんにちは
Terima kasih:テリマカシ:ありがとう
Sama-sama:サマサマ:どういたしまして
「こんにちは」にはインドネシア語の「Selamat pagi:おはよう」「Selamat siang:こんにちは」「Selamat sore:こんにちは(夕方)」「Selamat malam:こんばんは」みたいな時間帯によっての言い方があるのですが、覚えきれないと思うので英語由来の「halo」で大丈夫です(笑)
感情や味を伝える為に、
Enak:エナッ:おいしい
Pedas:ペダス:辛い
Manis:マニス:甘い(可愛らしいという意味で使われる場合もあります)
Senang:スナン:嬉しい
Kesel:クセル:悔しい、ムカつく
Bahagia:バハギア:幸せ
この辺りは実用性あるかもしれないので、近くにインドネシア人が座ったら使ってみてコミュニケーション取ってみてください!
口語もちょっといっときますか!
Mantap!:マンタップ!:最高!
Dadah:ダダー:バイバイ!
(手を振りながら)
Kece:ケチェ:かっこいい
Unyu:ウニュ:可愛らしい
この辺は即戦力で使えるかもですね!
これをいきなり言ったらきっとインドネシアの人「なんで、お前そんな言葉知ってんだ!」って笑って仲良くしてくれます、きっと。
最後に
長々と書いてきましたが、僕の願いは今回のインドネシア対日本戦が何事もなく平穏に、みんなが幸せな形で終わることです。
最終予選っていう緊迫する舞台に僕が大好きな両国が上がってきて、同じリーグで対戦までするなんてこんなに幸せなことはありません。
インドネシアはFIFAランキング130位、日本は15位。最終予選に残ったことはもちろんなく、「オランダ領東インド」時代の1938年にW杯に出場しているものの、それは「インドネシア」という名前ではありませんでした。その後、2015年に国内リーグへのインドネシア政府の干渉が問題となりFIFAから制裁を受け、予選に参加すらできない期間が続きました。やっとの想いで掴んだ最終予選進出なのです。
だからこそ、インドネシアの人にも日本の人にも幸せな気持ちで、最高に楽しかったなっていう素敵な思い出として今回の試合が残って欲しい。ただただ、そう願っています。その為ならば僕はどんな協力も惜しまないつもりです。
僕もチケットが無事に買えたので、当日スタジアム「Premium Mandiri East」席で観戦します!!
何か困っているときに僕らしき人物を見つけたらいつでも声掛けてください!
いや、困ってなくても見つけたら声掛けてください(笑)
一緒にこの歴史的一戦を楽しく観戦しましょう!
この記事が少しでも皆さんの助けになれば幸いです!それではまた会場でお会いしましょう。テリマカシ!!
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