皆さんは「もし我が家に1億円以上の資産があったら」と考えたことはありますか。きっと「毎日好きなことをして暮らせる」「今すぐ仕事を辞めて自由になる」とワクワクするはずです
しかし、現実はそう甘くありません。我が家には現在、1億7000万円という資産があります。客観的に見れば、今すぐにでもFIRE(経済的自立と早期リタイア)を達成できる数字です。それなのに、私はどうしても最後の一歩を踏み出せずにいます
贅沢な悩みだと言われるかもしれません。でも、家族持ちだからこそ抱える特有の不安や、頭から離れないジレンマがそこにはあります。今回は、そんな私のリアルな心の葛藤を包み隠さずにお話しします
我が家の資産が1億7000万円に達したとき、私は「これでやっと自由になれる」と確信しました。4%ルールで運用すれば、理論上は働かなくても年間600万円以上で暮らせる計算です。仕事から解放され、毎日を穏やかに過ごす理想の生活が目の前にあるように思えました。しかし、いざ「リタイアの日常」を具体的に想像し始めると、急に足元がすくむような不安が襲ってきたのです
一番の悩みは、子供の成長に伴う教育費や、将来の物価上昇(インフレ)のリスクです。今は十分に見える1億7000万円という数字も、20年後、30年後に同じ価値を保てている保証はありません。特に毎日の家計を預かっていると、スーパーの食品値上げ一つにも敏感になります。「もし世界的な大不況が来たら」「もし家族が大きな病気をしたら」と考え出すと、運用益だけに頼る生活が恐ろしくてたまらなくなるのです
さらに、社会とのつながりが消えてしまう恐怖もあります。働いている今の環境は、私にとって大切なコミュニティです。FIREをして完全に仕事を辞めてしまうと、世間から孤立してしまうのではないかという孤独感が頭をよぎります。お金はあるけれど、毎日何をして過ごせばいいのか分からない。そんな贅沢で贅沢ではない、深いジレンマの中に今の私はいます
資産1億7000万円という切符を手にしながらも、未来への不安からFIREに踏み切れない葛藤をお届けしました。お金があればすべてが解決するわけではなく、心の安定や社会とのつながりも同じくらい大切だと実感しています
もしあなたが同じような立場なら、どうしますか。または、いくら資産があれば安心してリタイアできると思いますか。