2018年に制作した曲の、リメイク版、最新曲ができました。
「いつも、まどい」
作詞作曲:寛朗
歌&演奏&アレンジ:eri
ボーカルeriさんのHP
https://otaeri-musicschool.jimdofree.com/
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たまには、自分の音楽活動について、書こうと思います。
自分のこととして言えば、20代でギター始めたばかりの頃は自分で歌をつくり、ライブ活動をしていました。
が、私生活で大変なことがあったのを機にストップしていて、それでも作曲ソフトで勉強してYoutubeに音源をあげて、それがきっかけで声をかけていただき、歌をCDリリース、配信(今はCD販売のみ)する、という機会にも恵まれました。
しかし、こういうこともあるんだ!と感動し嬉しくもなった一方で、そもそもアマチュアであり音源の完成度や音質面、何よりも技術面で未熟であることを痛感し、「あ~そうだよね、聴かれないよね。。」と現実を見ました。
そしてそしてアマチュアミュージシャンとして致命的な
アピール下手
が裏目に出て、性格的にも一人でやっていくのは難しい、というのが実感として感じてしまい、だからと言って誰かと何かをするモチベーションもなく、自分の好きなようにやっていればいいか、と、納得させてやってきた日々ではありました。
ただコロナ禍が決定的だったと思うんですが、一人で曲をつくる意味を感じられなくなり、創作のモチベーションがほとんどなくなりました。
僕は創作家である前に音楽ヘビーリスナーであり、そのプロの方が苦しんでいるのを目の当たりにしていた、というのも影響が大きいかもしれません。
周りを見ても、コロナ禍を機にライブ活動をバッタリやめてしまったアマチュアミュージシャンも、かなり多いのではないか、という肌感があります。
で、最近過去作品を振り返ってました。
これとても良い作品だな、と思い返し、温かい気持ちになるのは、性格上向いてるとも思えない自分の歌手としての活動ではなく、作曲家としての活動の作品でした。
僕は自分の歌をネットにあげている傍ら、ネット限定で、eriさんという方と「杏茶」(あんずちゃ)というユニットを結成しておりました。
これは不定期活動で、僕が作曲(場合によっては作詞も)でeriさんがアレンジと演奏(場合により歌)を担当しているものです。
暗黙の了解で、お互いの余裕のあるときにやりましょう、ということになっており(?)、しかも簡単なディスカッションをするくらいで基本的に分担作業、あまりお互いの負担がかからないようなやり方でやってます。
(お互い急かさない、マイペース、だから良いのかもしれませんね!笑)
ユニット名「杏茶」という名前は、お互い飼ってる犬の名前を組み合わせたものなのですが(笑)
で、たぶん僕が名前をつけたと記憶してるのですが、eriさんと知り合ってから、
10周年!!
という節目であったことを思い出しました。
どうやって出会って現在に至るのか、語りたいと思います。
2010年につくった「秋風黄昏」という曲があります。
当時僕は心が沈んでおり、その心象風景がそのまま反映されてる曲となっており、歌モノはのちに発表するんですが、当時の気持ちとしては
「メロディは良い感じだけど、歌詞は暗すぎる、、でも嘘を歌うのは違うからこのままでいっかな」
と、思ってました。
後に自分で歌い、発表することになる歌モノはこちらです↓
でもこのメロディだけでもどうにか表現できないか、と考えて手を出したのが、フリーソフトの作曲ソフトでした。
初めてなので陳腐ではありましたが、DTMという(当時は)わけのわからないものが使えるようになったのは、自分としても驚きではありました。
2010年Ver.の「秋風黄昏」がこちらです。
そしてその後、本格的に作曲ソフトを有料で購入し、音遊びを楽しむようになります。
すると、「秋風黄昏」を、ちゃんと完成させたい、という思いに駆られ、2012年に完成することとなります。
その2012年版が、こちらです。
当時はネットで交流を持ってる人は全くいませんでしたので、当時主流であったmixi、アメーバなどで動画のリンクを貼って宣伝してみます。
そこでmixiにとあるメッセージが届きました。
それがeriさんだったのでした。
「秋風黄昏、すごく良かったです。演奏してみたいと思えるような作品でした」
のようなニュアンスでした。
そして別のSNSで繋がり、連絡を取れる状態になります。
宣伝したものにわざわざ感想をいただけること自体もうれしかったのですが、何よりも驚いたのが「演奏してみたい」という文言でした。
よくよくプロフィールを見ると「音大出身」で、しかも音楽活動を生業にしている、バリバリプロの方でした。
プロの方と伝えると「おこがましいです、、w」と恐縮していたのですが、でも音楽の先生とかやってるのだから、プロで間違いないです(笑)
その後「秋風黄昏」を演奏してもらう、というコラボ作品が出来上がるのですが、正直この展開は想像もしてなかったし、当時を思い返しても夢見心地であったのを覚えております。
辛いときにつくった曲が誰かの心に響き一緒に音楽をつくれたこと、誰かにピアノで弾いてもらいたいという無謀な願いが実現したこと、それが非常に完成度が高いものであったこと、一人で心が躍っておりました。
自分は音楽知識の浅いド素人であることは自覚してるので「どこまで意見していいのか」と思ったこともあったのですが、向こうは向こうで「作曲者の意図を壊しちゃいけない」という思いがあったらしく、お互いリスペクトが根底にあったのも、良かったなぁと思いました。
僕は無理になさらず、というテンションでいたのですが、「また弾いてみたい」と言ってくれたので、「お、2作目いっちゃう?」と勢いでつくったのが、メロディだけつくって歌詞つけてなかった「帰り道」という曲でした。
そして3作目は、2作が暗かったので明るくしたい、ということで挑戦をしてみることに。
3拍子、転調、を取り入れた楽曲「イマジン、それから」という曲。
eriさんは、ピアノ以外にフルートも入れてくれました。
なんと多才な♪
で、その頃自分の歌としての活動、「秋風黄昏」に対する思いもだいぶ変わり、歌モノを出してもいい、となり、CDにもなりました。
そしてeriさんも「秋風黄昏」の歌モノVer.をカバーしてくれたことがありました。
この頃すでに知り合ってから5年くらい経過してましたので、eriさん歌も歌うのであれば楽曲提供したい、という思いが芽生え、できた作品がこちら。
「いつも、まどい」
夏の失恋がテーマになってはいますが、eriさんに歌ってもらうことを前提とした、女性が主人公の曲です。
多くの人に共感してもらおうとは思わなかったのですが、戸惑いながらも生きていこうとする人の歌、ということで、歌詞はわりと書きやすかったです。
こんな感じで、現時点で4作品、オリジナル作品として完成しております。
10年も生きてると、それぞれ生活の変化はあれど、出会った経緯と完成した楽曲のすばらしさ、いま振り返っても感動的なストーリーだと思ってるゆえ、大切にしたい関係性でもあります。
何が起こるのがわからないのが人生、これは狙ってもできない展開だと思うので、自分はラッキーだったかもしれません。
eriさん以外にも、音楽をやってる、つくってる、というだけでネットで繋がりが広がったということもあり、
人をつないでくれる音楽ってやっぱり最高だなぁ!!
と、改めて思ってたりします。
10周年で改めて振り返ってみました。
「杏茶」の作品、ぜひ聴いてみてくださいね^^
eriさんのHP