Bless you / 家入レオ





今更ですが、家入レオさんの3rdシングル「Bless you」のレビューをしたいと思います。
サブリナ」「Shine」についてのレビューはリンク先を参照してください!


愛なんていつも残酷でもう祈る価値ないよ


17歳にして人生を達観したような歌詞に衝撃を受けました。
3枚目にして、もっとも彼女の本音をさらけ出しているような印象です。

PVに思いがこもっているらしい。
小さい子供が水の中でもがいていて、それを彼女自身が救い出すといった内容。
本人も気に入っているそうですが、すごく深い内容ですよね。
その子供は、きっと彼女の幼少期なんじゃないだろうか?

上の歌詞には続きがありまして、


そう言って 涙隠した 心消さないで


と。
「愛」に対して冷めていた幼少期と決別して、一歩大人に近づきたい気持ちの表れだそうです。
歌い方も生々しくて、非常に痛い。


愛されたい 抱きしめたい 泣きたくない
怖くて捨てた
そんなんで 満たされるのなら
僕を 傷つけて



ここの部分は感情がこもるがあまり声が裏返り、歌唱力うんぬんよりも彼女自身の叫びが印象的です。
また、Bメロにはこんな歌詞もあります。


生まれてきた意味さえわからないと
Ah 君の声が 震える うまく生きる術を 教えて



この曲は彼女の等身大をモロに音楽にぶつけた作品だと言えると思います。
世の中の一部の人はこう言うでしょう。


17歳の若い子がこんなことを歌うなんて・・・


と。
でもね、おこがましいけれど僕には少しわかったんですよ。
幼少期に感じた孤独感は経験した人にしか理解できないと思うし、それゆえ「愛」や「孤独」について深く考え、傷つくこともあるのだということを。
単なる若造の嘆きではなく、とある17歳が深く「愛」について考えた末の曲、という感じで聴いて欲しいなって、ファンとしては思います。
僕はいつからレオちゃんの代弁者になったのだ(笑)


カップリングの2曲は、むしろ「Bless you」ほど重くなくて聴きやすいのでバランスが取れてるかなって印象です。

「イジワルな神様」については、サビよりAメロBメロのほうが好き。
ベース音とギターがイカしてる。
彼女をサポートするスタッフも良い力を発揮しているんでしょう。

イジワルな神様 / 家入レオ




「心のカ・タ・チ」は、アレンジがすっごく爽やか。
「ずっと泣くこともできなかったから」と、寂しさの余韻を持たせるあたり、彼女に対する思いがますます強くなる。
歌詞とアレンジのギャップがあり、聴いた後に爽やかな気持ちとモヤモヤした気持ちの相反する気持ちが残るという、なんとも不思議な曲。
これが3曲目なんだから、にくい(笑)
『薬物乱用防止キャンペーン in 横濱』啓発キャンペーンソングです。


心のカ・タ・チ / 家入レオ





10月24日に、1stアルバム「LEO」が発売されます!
発表がいきなりすぎてビックリしましたが、今後が楽しみなアーティストです。

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最後に、家入レオさん本人による、10月12日のつぶやきより。



弱い、ってことは強くなれるってこと。負けない。


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