こどもはイキイキ
おとなはワクワク
より安心な保育環境を
こども環境アドバイザー 瀬野博昭 です
前回の記事では
JPFAシールの一番重要な意味
についてお伝えしました
今回は
ではどうやったら
園庭にある公園遊具のハラハラを減らせるのか?!
このことについて
実践例を交えながら
お伝えしたいと思います
<すべり台>
すべり台の怖いところは
なんといっても
垂直落下ですよね
階段があるおかげで
ハイハイのできる0・1歳児も
登れてしまいます
>整備<
方法① 「築山の斜面に移設」
こうすることで
垂直落下がなくなり
0・1歳が行ったとしても
過度な緊張を生まなくなりますね
方法② 「木製のすべり台を製作」
滑り面の幅が広いので
上から滑る子下から登る子
が混み合っても
それほど怖くありません
木製なので
転んでしまったとしても
イテテで済みますね
<ブランコ>
ブランコで怖いところは
勢いよく漕いでいる子と
不意に入り込んだ子との衝突
入り込んだ子が
1・2歳の小さい子だったら…
目を覆いたくなりますね
>整備<
方法① 「座面部分を木材とロープに変える」
公園遊具のブランコの座面部分は
チェーンを含めた重さが
3.5~4.0㎏あります!
これは
ボーリングの玉(11号)に
相当する重さ
それにくらべて
ロープと木材の重さは
わずか1㎏!!
勢いの付き方が
まるで違いますね
また
座面の高さを
公園遊具のものより
高く設置してあります
こうすることで
小さい子は簡単に乗れなくなり
簡単に乗れないからこそ
落下もしなくなります
万が一に備え
地面の土を柔らかくしておくことも
必須ですね
方法② 「木材でつくる」
ハザードになる鉄製の外枠部分ごと
木製に作り変えてしまう方法です
こうすれば
頭を打ってしまった場合でも
そこまでの大きなケガには
なりにくいですよね
巨大なハイジブランコは
小さい子が入り込んだとしても
座面が頭上を通り過ぎるので
衝突することもなくなります
方法③ 「違うスペースとして活用する」
こちらの園では
”ステージ”として活用し
歌やダンスを披露する子も
いるそうですよ
<鉄棒>
落下した時に備え
クッション性のあるマットを
敷いてある場合が多いですね
しかし
経年劣化でクッション性がなくなり
硬くなってしまっていることが
少なくありません
>整備<
方法① 「地面を柔らかい土に替える」
土に入れ替えたとしても
日々耕して柔らかくしておかないと
締まって硬くなります
そういった作業をすることで
おとなの注意・関心も向けられ
ケガをする前にこどもの様子に
気付けることも生まれますね
方法② 「撤去」
鉄棒を違うものに作り変えても
・鉄製の部分が残ってしまう
・活かしきれない
であれば
新たなスペースとして再利用する
と前向きな撤去をする園さんも
少なくありません
<ジャングルジム>
高さ・幅が均等に出来ているので
油断を招いてしまった結果
足を踏み外し、落下、顎を打つ…
保育現場にいた頃の私の
怖い遊具NO.1でした…
>整備<
残念ながら
有効な整備事例に
未だ出会っておりません
ジャングルジムの中に
ツタ・ツル系の植物を植え
菜園のようにされている
園さんもありますが
現状活かしきれずに
ネットで覆っていたり
やはり撤去となるケースが
多いようです
いかがでしたでしょうか?
他にも様々な環境整備の
実践例がありますので
興味のある方は
是非コメントを頂けたら幸いです
室内での実践例を一つ
既存の遊具をリメイクした
【0歳児のハイハイロフト】
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(山形市 とちの実保育園)
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こども環境アドバイザー 瀬野博昭
2024年4月こども環境学会認定
「こども環境アドバイザー資格」取得
今現在は
保育士歴23年の経験値と
10年目になる保育環境整備の実践をもとに
山形をはじめ
北海道、青森、岩手、千葉、東京
富山、愛知、奈良、熊本の
27施設+2団体の方々と
保育環境整備や職員研修を通して
関わらせて頂いています
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