vol.10  2020年3月7日
自分は昭和中頃の生まれだ。最近 子供の頃のことを想い出す。
東京の端の方で団地に住んでいたが周りは畑や野原が多くあり今より空が広かった。
あちこちで杭打ち機が単調な音を出し続けていた。
紙芝居で 黄金バットのオドロオドロしい絵に戦慄しながらも 近所の子たちが買い食いしてる駄菓子が羨ましかった。
廃品回収のオジサンがリヤカー引きながら せわしなくハンドベルを鳴らして歩いていった。
学校帰りに防空壕の跡を探検し アリジゴクの巣を観察したりした。
夕方になると自転車に乗った豆腐屋さんのラッパがもの哀しく響き お母さんたちは買い物籠を下げて商店街に向かう。
買い物に付いていき 肉屋さんでじゃがいも揚げたのを買って貰った。
さて今の子供たちには どんな情景が想いでとなっていくのかな。