発達障害のお子さんが中学校で成績を上げる方法⑤「絶対評価の裏側を知る」

 

こんにちは、ひろあ、です。
発達障害のお子さんの成績アップのサポートをしています。

 

どの公立中学校さんも、
絶対評価に移行しつつあります。

 

絶対評価とは、子どもひとりひとりをちゃんと評価するという目的で導入されています。

 

中学校では相対評価でも、
高校に行けば絶対評価、ということは今までもありました。

 

相対評価とは、
100人の生徒がいれば、「5」は20人、「1」は20人というように、
評価の配分が決まっていて、テストを中心とした評価をつけて上から順番にその枠に入れていく作業です。

 

それにたいして、理論上は絶対評価は、「5」にふさわしい人間が100人中100人であれば、
「5」をつけていいということになります。


しかし、高校の、特に公立高校入試は、
内申点と当日テストの合算で合否が決まります。


まわし合格のある都道府県もあるでしょう。


けれど、公立高校1つに出願して合否が決まる場合は、
絶対評価であっても、すべての生徒に「5」をつけることはできません。

 

「5」をつけるのが甘い中学校。
「5」をつけるのが厳しい中学校。

その差があれば、甘い中学校にいるお子さんのほうが有利になります。


だからこそ、絶対評価になったとしても、絶対評価で評価できないんです。


定期テストを難しくして、平均点を50~60点くらいに調整し、
成績がばらけるように調整する。


そして、みなさんが塾に入って賢くなると、
学校は困るから、さらにテストを難しくする、という循環が起こっています。
(もちろん、地域差はあります。)


1~5というバランスが、どの学校も同じように調整する。


そうしないと、公立高校入試に有利不利がでるからです。


相対評価であれば、子どもが何点取っても良かったわけです。


自動的に成績バランスがとれますからね。


たとえ、90点以上であっても、
99点がそれ以上いれば、自分は「4」になる可能性がある。

それをみんな知っていました。


「5」をとるためには、100を目指すしかない。


それでも、そこには公平な競争がありました。

 

しかし、今は、絶対評価という名目のもと、
結局はテストを難しくして、相対評価のときの成績バランスをもとめているんです。


学校や地域によりますが、
無駄に難しくなっている学校も多くなっています。


どれだけ有名進学塾で通っても、
たったひとつのミス、ちょっとした体調不良、学校の行い1つ。


どれも完ぺきにしないと「5」になる保証がない。


どうしたら、「5」になるかはふたをあけないとわからない。


相対評価だと、自分より上に勝つことだけを考えられた。


それなのに、絶対評価だとたとえテストの点数で勝ったとしても、
観点別評価という評価基準もあるので、「5」がつくかはわからない。


子どもたちを正当に評価するために導入された絶対評価が、
結局、子どもたちを苦しめることになっている。


そうなっているのが、今の現状ではないか?


これが今、私が感じている公立中学校の現実です。


もちろん、そうじゃない場合もあるでしょう。


だけど、これも1つの現実。


絶対評価なのに・・・・


子どもたち自身も自分の実力がわからないまま、3年を過ごしている。


そんなケースがあるんです。


では、これを打破する方法は?


それは次回。