今日は朝から映画鑑賞。

名古屋駅の映画館じゃなく、久しぶりに伏見にある映画館へ照れ照れ照れ
最近のシネコンとは異なり、昭和レトロっぽい佇まいが渋いんだよね~
これが観たかった❗
この映画の原作本は結構前に読んでいて、いつ映画が日本で上映されるのかと待ってたんです。
日本では公開されないんじゃないか…とか噂もあったし
私、これでも工学部で機械工学を先攻してたんだけど、量子力学と相対性理論にどハマリした時期があり(←宇宙戦艦ヤマトの波動砲についてマジで研究しよーとしたバカ。笑)その当時、アインシュタインやオッペンハイマーについて何冊か本を読んでたんだよね。

昭和世代の我々にとっては、第二次世界大戦は昔話とはいえ、祖父母がリアルタイムで生きてた時代だからそんなに遠くない昔。
私の通った大学には原子力工学科もあったんだけど原子力ゆ~だけで偏見があったのか、親からは「工学部であっても、原子力工学科だけはやめとけ❗」とか言われたくらいショボーンショボーンショボーン
…っつーか、原子力工学科はレベルが高くて入れんかったwww
それくらい、被爆国である日本人には
原子力=原爆=危険
とゆ~イメージしかないんでしょうね。

でもね、エネルギー源としての原子力発電ってのは現代社会において非常に重要であって、原子爆弾と原子力発電は核分裂を起こして熱を発生させるとゆー理屈こそ同じだけど、核分裂させるウランの量や中性子を制御する仕組みがあったり…と、実は似ているようで全くの別物。


…話がすっかり逸れました知らんぷり知らんぷり知らんぷり


何の話してたっけ?

そうそう。

映画「オッペンハイマー」についてでした💦

オッペンハイマーは「原爆の父」とか言われたそーで、第二次世界大戦時代、ナチスドイツの原子爆弾開発に対抗して、アメリカ、イギリス、カナダが連合して科学者や技術者を総動員して原子爆弾の開発をしたマンハッタン計画の責任者となった物理学者。

彼は物理学者として、アインシュタインの特殊相対性理論で唱えられた、核反応で欠損した質量がエネルギーに変換される理論を駆使し原子爆弾を開発することに成功して一躍、天才物理学者としての名声を挙げるんだけど、その威力を知ってしまったがために、それを兵器にしてはいけないとも考え始めるワケよ。

この映画って戦争映画じゃないから、原爆投下シーンや投下された後の映像は一切なし。

でも、製造された原子爆弾が自分の手を離れ軍によって運ばれて行くシーンや、原爆が投下された後の広島や長崎の報告を受けるシーンでは、苦悩する彼の表情をスクリーンに大写しするなど、研究の成果が最悪の結果を生み出してしまったという皮肉が巧く描かれてるんです。

もうさ、爆弾を造った人が悪い…とかゆ~話ではなく、飽くなき科学への探求心をも戦争に利用されてしまう時代がいかに愚かだったことか。


でもね、あの惨劇があったからこそ、世界は核を保有しながらも使用しない(…しそ~な国もありますが)ことを選択してるんだろうね。

例えあの時代に原子爆弾が造られなかったとしても、いつか、誰かが造っただろうし、どこかで実験もされるだろうし…

世界平和ってのは、悲しいかな、兵器保有によってしか均衡が保てない状況にあることは忘れちゃいけないのかもね悲しい悲しい悲しい

映画館を出てテクテク歩いてると、沢山の人が桜を愛でてました🌸🌸🌸
今日も穏やかな春の日。
改めて、平和な世の中はホントに尊いな~