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エジプト学を求めて。

幼少からの夢はエジプト学者になること!高校卒業後に英国へ渡り、リヴァプール大学にてエジプト学を修めました。次の目標は日本で大学院進学&研究を行うこと!

今日は久し振りに博物館の仕事(演習)やってきました。
明日も続きをする予定。

クリスマス前はカタログカードのデータベース化作業と、古い手紙やメモのデータ化ばっかりだったけど、とりあえずしばらくは学部の地下倉庫にある発掘物のクロスチェックと、古いカメラのネガをデジタル化する作業をすることになりそうです。

手紙やメモはフツーに百年以上前のとかあったりした。
(しかも達筆すぎる筆記体で読めない+他の学生がそれを書き写してくれたものは字が汚k 略)
紙の色が黄色を通り越して茶色になってたりと、それほど保管には気を使ってなかった様子。

古いネガも本当に古くて、フィルムじゃなくて「ガラス板」です。
サイズがかなり大きいけど、理科の実験で使うプレパラート?のような感じ。
厚みも数ミリはあったと思う。
それを100枚とかの単位で年代物な箱に詰めてるから、棚から降ろすのが怖いな。。。



ちなみに演習は14日間相当なんですが、いま何日分を終えたのか不明(笑)
1回につき2時間の半作業してるから、2~3回で1日分かな?
だとしたら42回くらいだとして、週2だから…学年ギリギリまでやるようだなぁ。


知って損しない(けど得もしない)古代エジプト語講座



Middle Egyptian(中期エジプト語)からLate Egyptian(新エジプト語)になる過程で文法が変化したと先日の記事で書いたわけですが、ちょこっとだけ解説してみる。


『私はあなたに話しかける』 (I talk to you) という単文で変化を観察。


~Middle Egyptian~
大学もとめて2.5千里-20090214-01
iw 動詞(dd)+主語(=i) 目的語(n=k)



~Late Egyptian~
大学もとめて2.5千里

主語(tw=i) 動詞(hr dd) 目的語(n=k)


ご覧のとおり、

Middle EgyptianではVSO(動詞ー主語ー目的語)だった語順が、


Late EgyptianではSVOに変化しています。



つまり、英語と同じ語順になりました。


かなり衝撃的な変化です。I speak to you が Speak I to you に変わったようなものです。



でもこの現象は(言語としては)珍しいことではないそうです。


屈折語→孤立語→膠着語 というように時間とともに変化する傾向があるとか。


・屈折語…単語の一部が活用して意味を限定する傾向が強い (Middle Egyptian)


・孤立語…いくつものパーツを組み合わせて意味を限定する傾向が強い (LateEgyptian, English)


・膠着語…パーツの組み合わせが強くなって1つの語が1文になる傾向が強い (Coptic)



通常、この現象はあまりにも時間がかかりすぎて顕著ではないみたいですが、エジプト語は古代エジプトの歴史とともに五千年に渡って存在していたので、こういう現象も観察できるわけですな。


エジプトすげー(棒読み






あと、おまけ。


今日から使える古代エジプト語講座


日本時間では2月14日ということで、そんな感じの例文(?)を。


大学もとめて2.5千里

(ディ・イ・エヌエク・ケト・ネジェム)

I will give you something sweet!


(チョコレートなんて当然存在しなかったので、『甘いモノ』ということで・・・)


これであなたも立派な古代エジプト人DA!

テスト期間中にPC壊れて、そのまま記事も書かないで長いこと経ってしまいました。

試験の手応え的に、落ちてることはまずないだろうけど、
Upper Second に届いてたらいいな、って感じですかね。

課題がさっそく2つ出たので、本を読み漁る日々が続いてます。


後期の講義は前期より興味があるので、やる気は保てそうです。
・Sacred Landscape
・Death in Ancient Egypt
・Middle Egyptian Text II
・Late Egyptian and Coptic


Sacred Landscapeは、エジプトの自然環境、また建造物を風景の一部として捉えて、Landscapeが古代エジプト人にどう影響を与えたか、宗教的な面から紐解いていく講義です。
今のところは概論というか全体としての特徴などについてで、来月は個々に選んだテーマのプレゼンテーションを行い、その後に特定の地域にしぼったCase studyをするようです。
このプレゼンテーション及びエッセイが課題①


Death in Ancient Egyptは、古代エジプト人の観点から「死」という概念を考察する講義です。
試験がない代わりに課題が2つあります。今とりかかっている1つ目は、「Letter to the Dead(死者への手紙)」がエジプト人の「死」の概念について何を語っているかを評価する課題です。
言語に関係してるとメンタルバリアーが発生しないのでガンガン進められていい感じです。


Middle Egyptian Texts IIは、前期と同じくテキストを読解していきます。
今読んでいるのは、古代エジプトの文学としては特に現代人にウケがいい「Tale of Sinuhe(シヌヘの物語)」です。この話を元に、ハリウッド?で映画がつくられたらしいです(The Egyptianというらしい)。
3週間で半分ほど進んだので、来月中には次のテキストに移るはず。


Late Egyptian and Copticは、Middle Egyptian(中期エジプト語)の次にあらわれたLate Egyptian(新エジプト語)と前期にやったエジプト語の最終形態Cotic(コプト語)の講義です。
Late Egyptianは、Middle Egyptianと単語そのものはほぼ同じですが、言語学的に文法が大きく変化しています。(屈折語→孤立語)
Copticの文法はLate Egyptianの文法が元になっているので、相互参照することで理解を深める、というのが目的です。


最後の2つは100%試験で成績つくので、今は授業に専念してます。
(とはいえ時代背景についても考察が必要なので、やっぱり本を読まないといけないw)


それと卒論のSupervisor(監督者?担当の先生)が今Late Egyptianを教わっているMark Collier博士になりました。なりました、というか、なっていただきました。
卒論の構成も自分で考えられる範囲でまとめてあるので、今度それを持って面談の予定です。
既に前回の面談で受けたアドバイスから、本を探してたんだけど、どうも大学や学部の図書館にない本があるようなので、それについても助言を頂こうかと。個人的に持ってるとかないかな?



卒論テーマは「Analysis of the construction m-xt sDm=f 」です。

・・・まぁ、まったく何のことやらさっぱりですよね。
Middle Egyptian Text I で出くわした、まだはっきりとした答えの出ていないgrammatical constructionなわけです。詳しいことは割愛します。
あくまで学部生の卒論レベルなので、AnswerではなくAnalysisに留めるのが妥当だろうと言われました。
まぁ、そりゃそうですね。

でもこのテーマは修士号や博士号、将来の研究テーマとして長く携われそうなのでとても楽しみです。
卒論だけど、この先の論文のためのステップアップとしても、この機会を大いに活用しようと思います。



さて、明日のLate Egyptianと"Death"に備えて勉強するとしますか。