今日も、美容ジャーナリストとして活躍されている松本千登世さんの著書『結局、丁寧な暮らしが美人をつくる』から抜粋させていただき、一緒に学ばせていただきたいと思います。
ヘア&メイクアップアーティストの中台朱美さんの言葉。
「私、人のシワが大好きなんですよね。
綺麗なシワがある人を見ると『今まで、この人はどれだけ笑ってきたんだろう?』って気になる。
幸せな時間を積み重ねてきたんだな、とその人の人生に俄然、興味が湧くんです」。
思い出してみると、私が出会った素敵な女性の「顔」には、それぞれ美しいシワがありました。
包み込むような穏やかな笑顔、恥ずかしそうにはにかむ笑顔、周りを渦に巻き込んでしまうような弾ける笑顔・・・・・・・。
あのシワこそが、その人にしかない美しさに違いありません。
同時に不思議なのは、美しい人のシワは記憶の中でどんどん消えていくってこと。
おそらく、美しき女性たちは、シワを跳ね除ける肌と心の弾力があるのでしょう。
2016年6月30日第一刷発行
著者:松本千登世
『結局、丁寧な暮らしが美人をつくる』から抜粋
美しい人って、どういう人なんでしょう?
私は、やっぱりまわりの人を癒していく人が、美しい人だと思います。
かたちの美しさは、なにが美しいのかを決めるのは難しいですね。
美しく観ている心と美しく見せている心があるだけだと思いますから。
人の幸せを思いやる気持ちが内面から滲みだしてくるような美しさがあればこそ、まわりの人を潤し癒していけると思います。
その癒しのパワーは、当然自分自身をも優しく包み込んでくれます。
人を愛することのできる人が、人から深く愛される人です。
それが、幸せなことだと思います。
年齢を重ねることを恐れる必要などないのです。
年齢を重ねて恐れるべきは、心が、考え方が成熟してきていないということがもしあれば、それをこそ心配しないといけないでしょう。
心で思っていること、考えていることは、雰囲気としてどうしても出てきます。
いわゆる人柄ですね。
ほんとうのことを言えば、外見にお金をかけるのならば、心にも投資しないといけないと思います。
なぜなら、人の記憶の中に残るのは、その人の人柄だと思いますから。
良き人柄という美しさは、年齢を重ねたシワを忘れさせてしまうほどの魅力があると思います。
人の心の中に記憶として残る輝きを美しいものにしていきたいものだと思います。